一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

非モテが女の子とデートする②

非モテが女の子とデートする①の続き。

  

alonewolf-memorandum.hatenablog.com

 

大減点スタートで始まったSちゃんとのクリスマスイブデートであった。

しかし店に入ってからは上手いこと聞き役に徹し、合格点を得ることができたと思う。

1軒目のレストランを出たとき、Sちゃんは相当酔っ払っていた。距離が、近かった。

腕を軽く組まれた。

僕はどうしたらいいかわからなかったので、そのままにしていた。

しばらくしたらほどかれてしまった。

そんな彼女は意外なところに行きたいと行った。

 

ねえねえ、一匹狼くん…

 


ボウリングしたい^ ^

 


全く気乗りがしなかった。

わざわざクリスマスイブの夜にボウリングなんてしなくてもいいではないか。

 

しかし、非モテな僕は、女性の言うことに全て同意するのが優しさだと考えていたため、

 

おー!いいねいいね!

 

と言い、すぐさま近くのボウリング場を検索した。

 

当時、今もそうかもしれないが、六本木にボウリング場はなかった。

この近くにボウリング場はないみたいだよ、と僕は言った。

じゃあ、渋谷にタクシーで移動しようよ、と彼女は言った。

タクシーを拾う。


沈黙


話が続かなかった。

彼女は誰かとメールしているみたいだった。

 

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ハチ公前に着いた。

駅前のボウリング場に入った。

1ゲーム目は僕が取った。

2ゲーム目はSちゃんが取った。

ゲームが終わったとき、彼女は大きくガッツポーズをした。彼女は相当負けず嫌いらしい。

 

 

気づけば12時を回っていた。

 

 

遅いしそろそろ帰ろうか、と僕は言った。

そうだね、と彼女は言った。


夜の渋谷を歩く。

酔いも醒めていて、夜風が冷たかった。

 


JRの改札に着いた。

思い切って、

 

付き合おうよ

 

後ろから抱き寄せて言った。

 


え!?え!?

あ!ちょっと考えさせてください!

と彼女は言った。

 

 

びっくりしていたが、とても嬉しそうだった。

 

 

そうして僕らは別れた。

 

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<回顧してみる>

この日、僕はいくつも間違いを犯している。

一つめ。ボウリング場に行くことに賛同してしまったこと。

完全に相手のペースに持ち込まれている。

しかも僕はボウリングがそこまで上手ではなかった。

ここでボウリング場に行くことで、メリットが生じる可能性は0に等しい。

この時すべきことは、近くで飲み直す提案をするか、Sちゃんの酔い具合によっては、少し休もうよとかうちで飲み直そうよとか言って直家打診することであった。

正直、この日のSちゃんの酔い具合だったら、直家打診は通った気がする。

一人やれたかも委員会的には、「やれた」である。

二つめ。乗ってしまったタクシーの中でハンドテストをしなかったこと。

ここで反応があればキスくらいまではタクシーでしてしまって、その後ボウリング場で和んでもいいし、ボウリング場混んでるみたいとか言ってホテル直行でもよかった。

手を振り払われるようであれば、渋谷に着くなり解散すればよかった。

※ハンドテストとは、女性と手を繋ぐ行為のこと。女性が自分に食いついているかどうかを判定するために行う。

三つめ。せっかく集団を逃せるギリギリの時間まで一緒に過ごしていたのに、こちらから解散を提案したこと。理由は書くまでもない。

四つめ。意味のない告白をしていること。もう意味不明である。

僕は彼女のことは好きではあったもののどうしても手に入れたいものではなかった。

それなのに背後から抱き寄せて告白するという訳のわからない行為に出ている。

告白などしなくても女性を抱くことは可能である。

むしろ告白などしない方がいいことが多い。

とにかく僕は迷走していた。

告白してしまった以上、返事を待つしかなかった。