先日、人生の高い買い物についての記事を書いた。
alonewolf-memorandum.hatenablog.com
同記事で紹介したランキングを再掲するので改めて確認を。
<人生で高い買い物ランキング>
1位 家 約5,700万円
※物件価格3,000万(新築マンション)、ローン金利・諸費用・税金等含む
2位 車 約3,000万円
※ヴィッツクラスの車を5年に一度買い替えて50年間乗ったケース、維持費含む
3位 子供教育費 約1,500万円
※生活費除く(生活費入れると+1,500万)
4位 生命保険料 約1,300万円
本日は、この中でも最も高い買い物である家(マイホーム)について見解を述べたいと思う。
物件価格3,000万でも、ローン返済時までに約倍近い金額を払わねばならない。
もう一つ物件が買えてしまうほどのお金を家本体以外に支払わないといけないのだ。
結論、僕は家など持つ必要はないと思っている。
そもそも、ローンは「借金」である。
この不安定・不透明な世の中、10年先、いや5年先でさえどうなっているかまったく想像がつかない。
そんな中、残りの人生の長い期間、借金を背負って生きるのはあまりにもリスキーではないか。
僕が持家不要(賃貸で十分)と考える理由を挙げてみたいと思う。
1.賃貸なら好きな場所に好きな時に移住できる
住居については、転勤、転職、価値観の変化のような自身の問題だけでなく、地区や隣人住民の民度やマナー、地価の暴落、子供の学校問題など、住んでみなければわからないことがあまりに多いと思う。
買ってしまうと簡単には引っ越せないが、賃貸であれば何度でも「今住みたいところ」へ移住できる。
そんな自由や安心感は、賃貸派でないと得られないものだろう。
2.日本の人口が減る
ご存じのとおり我が国は少子高齢化が進んでおり、2019年以降、日本の世帯数は減少に転じる。
この状況が続く限り、住宅価格が上がる理由は皆無だろう(下がる可能性の方が高い)。
(実際空き家だらけで買い手が何年もつかない某ニュータウンなどもあると聞く)
もし賃貸のままでは老後が怖いというのであれば、今すぐ買わずに退職金で購入できる物件を中古で買えば十分ではないか。
その頃には子供も独立し、自分たちが老後に暮らすのに最適な場所がわかっているのではないだろうか。
3.会社から住宅手当が出なくなる
これは非常に大きな問題だと思っている。
借上げ社宅や賃貸の場合のみ住宅手当を出している企業は多い(僕の会社も然り)。
持家派VS賃貸派の議論は大昔から展開されていたようだが、未だ結論は出ていない。
だからこそ、いつまでも平行線の議論が続いているのだ。
ということは、そこに住宅手当という要素が加われば必ず賃貸派がお得になる。
ちなみに僕は、家賃9万円の部屋に1万円+消費税だけで入居させてもらっている。
さらに結婚して家庭を持つと、15万程度の程度の部屋に2万円+消費税で入居できる。
敷金・礼金・仲介手数料もすべて会社負担。
これでマイホームを同期が続々と買っているから、本当に理解ができない。
4.ローン返済が終わっても維持費と税金はかかる
当たり前だが、固定資産税・修繕費・管理費(マンションの場合)はローン完済後も必要となる。
結局、完全に住居費ゼロで暮らすことはできないのである。
年間で発生する修繕費や固定資産税を月ベースにならすと、最低でも月2万円~5万円ほどのコストがかかり続ける。
「マイホームはローン返済さえ終われば完全にあなたのものになります」という不動産屋の台詞は真に受けないように。
5.時代遅れの持ち家信仰
「家庭を築き、住宅ローンを組んで初めて一人前の男」と言われてたようだ。
こういった過去の常識に縛られ、未だに家を買わないといけないと思っている人がいるようだ。
僕の横に座っている老害(50代後半)にも仕事中にわざわざこの話をされ、「お前はまだまだ半人前だ」とありがたいご指導をいただいた。
そもそもこんな過去の常識がこれからの世の中で通用するのだろうか。
実際、年収・役職(社会的地位)・家・車など、他人との比較によって満足を得る「地位財」を獲得することを人生の中心に据えている若者はどんどん減ってきていると思う。
人々の考え方やライフスタイルが多様化する中、「持ち家こそが一人前の証」という価値観はもはや過去のものになりつつあると思う。
つらつらと持家不要論を展開した。
持家派の方にも持論はあると思うので、そういう方はローンを組んでマイホームを購入されればいいと思う。
僕は絶対に買わないけれど。