一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

勤め人フィールドで年収を上げていくことは賢いのか

小学校で習ったと思うが、日本の勤め人は累進課税所得税が課される。

税率を調べてみると、年収900万を超えると、急に所得税が重くなることがわかる。

日本は貧乏人に優しい国なのだ。

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(引用:国税庁HP)

 

 

そして、以前の記事で書いたとおり、われわれ勤め人の給与は「その労働者が明日も仕事をするために必要なコスト」で決まっている。
alonewolf-memorandum.hatenablog.com

 

要するに、役職が上がれば上がるほど明日会社に行くためのコストが上がるから、給与が上がるという仕組みになっているのだ。

管理職になれば安っぽいスーツを着るわけにもいかず、使い古した革靴を履くわけにいかず、軽自動車に乗るわけにもいかず、ということでどんどん明日会社に行くための経費が上がっていく。

ストレスも昇給・昇格した分だけ増える(それを発散するための経費が増える)ということ。

だから、管理職のおじさんたちの給与は、新人に比べ高いのだ。

 

そして、明日会社へ行く経費以上の会社への収益貢献は、すべて会社に取られる仕組みになっている。

(昇進や社長賞など「おもちゃの勲章」的な報いはあるにせよ)

 

ということで、勤め人は明日会社へ行く必要経費分しか給与がもらえないうえ、給与が上がれば上がるほど税率が上がるという搾取構造に組み込まれているのだ。

 

 

一方、勤め人のメリットもたくさんある。

毎月の安定収入、厚生年金の労使折半、福利厚生(住宅手当・健康診断など)、社会的信用(クレジットカード・ローンの組みやすさ)などなど。

こういう勤め人特有のメリットは活用しない手はない。

 

最近、最初から組織に属さず自分のビジネスを持つとか、ヒラ社員のまま副業などに勤しむとか、そういった働き方も流行っているようだ。

僕は、そういった極端な話ではなく、年功序列・終身雇用の企業である程度昇給を待ち、安定した給与をもらい、勤め人のうまみをしゃぶりつつ定時で上がるという生き方を提案したい。

(僕はこれを「BI(ベーシックインカム)サラリーマン」と呼んでいる)

 

ちなみに、これも以前の記事に書いたのだが、年収700万~900万のゾーンを超えると、幸福感に差はないみたいです。 

alonewolf-memorandum.hatenablog.com

 

 

僕自身、20代の頃は仕事に時間を割きすぎてしまったから、会社に奪われた時間を取り戻すべく、今は日中は読書・オーディオブック・ブログ構想に勤しんでいる。

 

皆さんも勤め人フィールドでがんばるのはほどほどにしておいて、自分のやりたいことに時間を割いてみてはいかがでしょうか。

 

 

おしまい