一匹狼の回顧録

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【書評】『大人はもっと遊びなさい』成毛眞

GW真っ只中ということで、今日は「オフタイム」の過ごし方に関連し、成毛眞氏著『大人はもっと遊びなさい』をご紹介。

 

大人はもっと遊びなさい 仕事と人生を変えるオフタイムの過ごし方 PHPビジネス新書

大人はもっと遊びなさい (PHPビジネス新書)

 

本書は久々にハイライト付きまくり(20箇所以上) の良書。勤め人にとって遊ぶことがいかに重要かを非常にわかりやすく解説してくれている本。ちなみに、彼のいう「遊び」とは女遊びや酒などではなく、世間一般的に「趣味」とカテゴライズされるようなものを指す。(女遊びや酒が趣味といわれればそこまでですがw)

彼は、マイクロソフト日本法人の社長をしていた頃、出社もせずに『ファイナルファンタジーⅪ』に没頭するというキ◯ガイっぷりを発揮しており、筋金入りの遊び好きなのだ。そんな自分を部下たちがどう思っていたかはある程度想像がついていたのに、社員にどれだけ呼ばれても会社に行かなかったという自由っぷりw本書はそんな彼が「遊び」についての想いを熱く述べてくれている。

 

本書前半は遊びの重要性・楽しみ方・選び方などの総論的な話が並んでいる。ここは一般論として読めるので非常に参考になる内容。後半は、自己流の遊びの作り方やアウトプット方法など若干発展的な内容となり、著者の固有の経験談の占める割合も多くなっているので、真似をするか否かは別として純粋に読み物として読むには面白い。

 

本書でハイライトした箇所をいくつかご紹介。

遊びはチャラくていいのである。

大人になるとどうしてもスケールの大きい趣味を持たねばと思いがちだが、そんなことはないという話(著者はプラモデルを好んだりしている)。「チャラい=軽い気持ちで」くらいの意味合い。

 

遊びでならば上達が遅くても誰にも迷惑がかからないし、そもそも遅いほうが長く楽しめる

すぐにある程度のところまで成長するより、少しずつ上達していくのが「遊び」の継続のコツという。たしかに3日坊主は、決まって最初の意識が高すぎる時に起こる気がします。上手くならなくても悩む必要はないということですね。

 

(遊びを)止めることは恥ずべきことではない。仕事や人生ではないのだから、止めたくなったら止めればいい。

正確に言うと「一時休止」と考えよとのことです。そうすると復帰のハードルが下がると。なお、「本音を言えば仕事だって辞めたくなったら辞めればいいと思う」とのことw

 

遊んでいれば昔話をしなくて済む

これは勤め人として肝に命じておきたい一節。昔話をするのは新しく楽しい話がその人にないから。広く浅く遊んでいれば次々と新しい話題を繰り出すことができる。これは納得。

 

 

本書を通じ主張されていることは、遊びは気ままにマイペースでいいということだ。「上達しないといけない」と思ったとたんに遊びが苦行と化すので、極めようとする必要はないと言っている。自称多趣味である一方で、どの趣味も浅いスキルしか持っていないような僕には非常に共感、というか自分を肯定してくれた嬉しい内容であった。現代を生きるサラリーマンがオフタイムについての素晴らしい思考を学べる貴重な一冊でした!これはオススメせざるをえません!

 

 

大人はもっと遊びなさい 仕事と人生を変えるオフタイムの過ごし方 PHPビジネス新書

大人はもっと遊びなさい (PHPビジネス新書)

はじめに

第1章 できる大人は、遊んでいる

第2章 真面目に遊ぶな

第3章 成毛流・新しい遊びの始め方

第4章 ずらせばずらすほど遊びは面白い

第5章 誰かに語るまでが遊びである

おわりに

 

 

おしまい