一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

総合職の「積み上げた感」のなさ

今日は久々に仕事が早く終わったので、リクルートエージェントとの面談に向けた諸々の資料を書き進めておりました。

気づけばここのところ全然「定時に上がって美女と遊ぶ」が叶えられていない・・・。

関連記事: 当面の目標=「定時で上がって美女と遊ぶ」に設定

 

さて、職務経歴書に自分の新卒からのキャリアとその内容を文章にしてみると、びっくりするほど「積み上げた感」がないのである。

僕は典型的な総合職的な使われ方をしてきた。

大体2年ないし3年で転勤するので、ノウハウやスキルが高まって来た頃にそれを強制的にリリースさせられてしまい、実績として誇れるようなものも残っておらず愕然としてしまった。

上司に「次何がやりたい?」と聞かれても、「うーん。特にないですね」と答えていた自分が一番悪いのだが、周りの同期と比べても、特に前の部署での業務がほとんど役に立たないような業務に回されることが多かったように思う。

 

総合職は、考え方によっては「いろいろな職種を経験できる」というメリットがあるにはある。

しかし、これは残念ながら他社目線・転職市場目線で考えると、ビジネスパーソンとしての訴求ポイントが小さくなってしまう。

先日お伝えしたとおり、転職市場で求められるのは仕事内容と成果に価値を置く、「ジョブ型」のキャリアであるからだ。

 

入社前の研修で「君たち総合職は幹部候補生だ。だから何でもできるジェネラリストにならないといけない。」と言われた。10数年前の話である。

まあ、よくよく考えてみるとこの発言自体が定年まで従順に勤め上げることを前提としている。

日本でもまだギリギリ「正社員」という上流市民階級制度が残っている。

その身分を守るため、会社の命令に逆らわない代わりに、定年まで企業が雇用を守ってくれ(終身雇用)、勤続年数に応じて昇給が得られ(年功序列)、定年退職後もすぐに年金が得られた。

だから「社畜」になることも受け入れることができた。

しかし今はそんな時代でなくなりつつあるのはご存知の通りで、企業は困った時には都合よく人員を整理するし、年金はどんどん支給年齢が上がっていくことは間違いない。

人生100年時代」と言われている今、間違いなく会社にしがみついているだけでは逃げ切れない時代が来るだろう。

だから、専門性という「自分の武器」を若いうちから身につけないといけない。

出世のためにまったく別の部署への異動をチラつかされた時、それに乗るかどうかはあなた次第だ。

ただ、総合職として異動を重ねる度に、汎用性のない「その会社の中でのみ使える人」に近づいているということをお忘れなく。

僕のようになる前に、ご自身で対策を。

日系大企業の人事は「意図的に転職マーケットで売れない人を大量に生産し続けている」のである。

 

 

おしまい