一匹狼の回顧録

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【保存版】これだけは読んでおきたい定番ビジネス書・自己啓発書20選【古典的名著】

読書の大切さは本ブログで繰り返しお伝えしていますが、今日はどのビジネス書を読むべきか迷っているビジネスパーソンに向け、定番ビジネス書を20冊に絞ってご紹介したいと思います。

現在日本で発刊されるビジネス書は年間5,000冊以上と言われていますので、特に大学生や新社会人の方々はどのビジネス書を読んだらいいかを判断するのは難しいですよね。

今回ご紹介するのは初版発行から数十年以上経ってなおベストセラーであり続ける古典的名著を中心にピックアップしています。

なお、参考までに刊行年を書いていますが、海外の書籍については、日本語訳版ではなく原著の刊行年です(万一間違っていたらご指摘ください)。

流行に流されず、時の洗礼を受けてもなお読まれ続けている書籍ですので、読んでおいて間違いない本ばかりです。

自己啓発・ビジネススキル・マネーリテラシーの3ジャンルに分けてご紹介していきます。 

 

自己啓発

まずは自己啓発編です。生き方・考え方などに関する本になります。難解なビジネス書を手に取る前に、まずはこのカテゴリの本を読むといいと思います。

 

1『人を動かす』 

人を動かす 改訂新装版

 

初版1936年刊行。

「あらゆる自己啓発書の原点」と言われているデール・カーネギーの不朽の名著。

人が生きていく上で身につけるべき人間関係の原則を、長年にわたり丹念に集めた実話と、実践で磨き上げた事例を交え、説得力豊かに説いている。

 

2『道は開ける』 

道は開ける 文庫版

 

初版1944年刊行。

『人を動かす』と並ぶデール・カーネギーの名著。

人が生きていく上で誰もが直面する「悩み」の原因を客観的に分析し、心の持ちようや習慣を改め、心身の疲れを取り除く方法が書かれている。

 

3『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』

完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change

 

初版1989年刊行。 

日本語に翻訳されてからも20年以上が経過している超定番ビジネス書。

「主体的である」「終わりを思い描くことから始める」など、人格主義に基づいた「7つの習慣」を身につけることで、人としての成長・成熟していくことができるだろう。

ビジネスシーンだけでなく、家庭や友人関係といったプライベートな場面でも役立つに違いない。

 

4『プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか(はじめて読むドラッカー自己実現編))』

プロフェッショナルの条件 はじめて読むドラッカー (自己実現編)

 

2000年刊行。

マネジメントの父と言われるドラッカーの本。

本書には「はじめて読むドラッカー」という副題もついており、これからドラッカーを読み始めたいという読者にはうってつけの本。

ドラッカーの著作というと、マネジメントに関するものという印象が強いが、本書はドラッカーの膨大な著作の中から、「自己実現」について述べた部分を抜き出して1冊の本にまとめたものである。

 

5『思考は現実化する』

思考は現実化する_アクション・マニュアルつき

 

初版1937年刊行。 

著者のナポレオン・ヒルは、鉄鋼王カーネギーの発案に乗り、20年間無報酬で「成功哲学」を徹底的に研究した。

本書は、カーネギーが見込んだ500人をインタビューし、そこに共通する「思考」や「やりかた」を体系的にまとめた本。 

ただ読むだけでなく、各章末のワークシートや巻末のアクション・マニュアルを活用して実践することが大切。

 

6『「原因」と「結果」の法則

「原因」と「結果」の法則

 

本書の初版はなんと1902年刊行。

デール・カーネギーの『人を動かす』と並び、世界に数多くある啓発書のルーツとも言われている本。

あらゆる「結果」は「原因」によって作られるという真理を解説した本で、抽象的な内容が多いものの、95ページ足らずで1時間ほどで読めてしまう内容なので、一度は読んでおきたい本。

 

7『仕事は楽しいかね?

仕事は楽しいかね? (きこ書房)

 

1998年刊行。

本書は、将来への希望もなく日々仕事に追われる主人公が、空港でたまたま出会った老人のアドバイスから、自己変革のアイデアを見いだしていく物語形式の自己啓発書。

「試すことの大切さ」を教えてくれる本。

 

8『チーズはどこへ消えた?

チーズはどこへ消えた? (扶桑社BOOKS)

 

1998年刊行。

「迷路」の中に住み、「チーズ」を探す二人の人間と二匹のネズミの物語。

チーズはただの食べ物ではなく、「人生において私たちが追い求めるもの」のシンボルである。

「時代や状況の急激な変化にいかに対応すべきか」という、われわれの人生の様々な局面を象徴した寓話になっていて、IBM、アップル社、メルセデス・ベンツ等、世界のトップ企業が次々と社員教育に採用している、定番の自己啓発書。

 

9『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫

 

1987年刊行。

本書は、ビジネスマンとして成功を収めた著者が、同じく企業家を目指す息子へ宛てて書いた手紙をまとめた本。

全部で30ある手紙は、試験、実社会への出発、企業での人間関係、部下とのコミュニケーション、友情、結婚など、ビジネスマンが人生で遭遇するあらゆる場面に言及している。

著者が人生を通じて得たそれぞれの教訓は、いずれもビジネスにおける普遍の真理をついている。 

 

10『道をひらく』

道をひらく

 

初版1968年刊行。

本書は、松下幸之助が自身の体験と人生に対する深い洞察をもとに綴った短編集。

大企業の経営者にとどまらず、高い理想を持ちその実現のために行動した著者だけに、本書で取り扱われているテーマも、いわゆる人生訓的なものから、仕事や経営の心得、政治への提言まで幅広く、壁にぶつかったときに読み返せば解決の途を示してくれるのではないか。

 

11『生き方』

生き方

 

2004年刊行。

サッカー日本代表長友佑都選手などのトップアスリートも座右の書としてよくその名を挙げる本。

二つの世界的大企業である京セラとKDDIを創業し、JALの経営再建を成し遂げた著者が、その成功の礎となった実践哲学をあますところなく語りつくした人生論である。

 

ビジネススキル

 ここからは実際のビジネスシーンで役立つスキルが身につく定番の本をご紹介します。

 

12『マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則』

マネジメント[エッセンシャル版]

 

2001年刊行。

本書は、ドラッカーが自らのマネジメント論を体系化した『マネジメント――課題、責任、実践』のエッセンスを、初心者向けに一冊にまとめた入門書。 

マネジメントの仕事とは実践であり、成果を出すことであり、そのためにマネジメントが果たすべき使命と役割、取り組むべき仕事、さらには中長期的に考えるべき戦略などについて、具体的に解説されている。

マネジメントのバイブルとして、すべての組織人が読んでおきたい本。

 

13『競争の戦略』

競争の戦略

 

初版1980年刊行。 

米国企業の経営者は必ず手元に置いているといわれる、戦略論の第一人者であるポーターの著した戦略のバイブル。

「5つの力」と「競争の基本戦略」という理論を中核に、リアルなビジネスシーンで競争戦略を立てる方法を示している。

実は『マネジメント』同様、初心者向けにエッセンシャル版が2012年に刊行されているので、こちらの方がとっつきやすいかもしれない。

〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略

 

14『ブルー・オーシャン戦略―――競争のない世界を創造する』

[新版]ブルー・オーシャン戦略

 

2004年刊行。

本のタイトルにもなっているブルー・オーシャン戦略とは、血みどろの戦いが繰り広げられる既存の市場を抜け出し、競争自体を無意味なものにする未開拓の市場を生み出す戦略のことを指す。

本書は、このブルー・オーシャンを作る方法を具体的に示した一冊。 

 

15『影響力の武器:なぜ、人は動かされるのか』

影響力の武器[第三版] なぜ、人は動かされるのか

 

初版1984年刊行。 

営業マンのバイブルとも言われている本。

返報性・一貫性など、相手に「イエス」と言わせるための6つの原理が豊富な具体例とともに紹介されている。

心理学に基づいた本書の原理を決して悪用してほしくはないが、日々の仕事での交渉において、本書の内容は大いに役立つはずである。

 

16『ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則』

ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則

 

2001年刊行。 

本書は、あるときに急に飛躍してから好業績を長年継続した11社を分析し、「良い企業が偉大な企業になるための方法」をまとめた本。

前著『ビジョナリー・カンパニー』は、業界トップの偉大な企業が、偉大であり続けるための方法をまとめた本であり、著者も「本書は『ビジョナリー・カンパニー』の前編だ」と言っているので、本書から読むのがオススメ。 

 

17『イノベーションのジレンマ 増補改訂版』

イノベーションのジレンマ 増補改訂版 Harvard business school press

 

初版1997年刊行。

「リーダー企業が陥るジレンマ 」が本書のテーマ。

「リーダー企業は競争感覚を研ぎ澄まし、顧客に注意深く耳を傾け、新技術に積極的に投資するからこそ、リーダーの地位を失う」という世間の一般常識に反するような指摘から一大ブームが起こった。

「持続的技術」と「破壊的技術」という2つの考え方がこの状況を解き明かすヒントになるのだが、既存事業を衰退させる可能性を持つ破壊的技術に対して、経営者はどう対処すべきかが解説されている。

リーダー企業以外のベンチャーなどからみれば、リーダー企業を市場から追い出すヒントを得られる本でもある。

 

18『ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件』

ストーリーとしての競争戦略 Hitotsubashi Business Review Books

初版2010年刊行。

やや新しめの本だが非常に好評なので取り上げることにした。

本書は、優れた戦略には「思わず人に話したくなるようなストーリー」があるということを説明した本。

戦略とは、必要に迫られて、難しい顔をしながら仕方なく作らされるものではなく、誰かに話したくてたまらなくなるような、面白い「お話」を作るということなのである。

本書では、この「ストーリー」という視点から、競争戦略とその背後にある思考のパターンの本質を、多くの企業の事例を挙げながら解明していく。

 

マネーリテラシー

最後にお金に関する本をご紹介します。最低限のお金に関する知識を持っておくことは長い人生を生きていくうえで非常に大切です。

 

19『金持ち父さん 貧乏父さん』

改訂版 金持ち父さん貧乏父さん ――アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学

初版1997年刊行。

本書は多くの企業家や投資家の愛読書として有名な本。

「ラットレース」(=常に誰かのために働かされている状態)を抜け出し、「ファースト・トラック」へ抜け出すためのファイナンシャル・リテラシーを教えてくれる。

具体的なノウハウについての記載は乏しいので、他書籍などから補う必要あり。

 

20『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)

 

初版2003年刊行。

著者が20歳のときにアメリカで出会ったユダヤ人老富豪ゲラー氏との物語(実話)は、これからの人生を豊かに生きていくヒントに満ちあふれている。

平易な文章の対話形式で書かれているのでスラスラ読めるはずだ。

「お金の法則を学ぶ」「失敗とうまくつき合う」「スピーチの天才になる」「人脈を使いこなす」「自分のビジネスをもつ」など17の成功の秘訣を学ぶことができる。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

本日ご紹介したのはほとんどが「古典的名著」と呼ばれるロングセラーで、時代が変わっても読み続けられている本ばかりです。

読むタイミングによって心に響く部分が違ったり、解釈が異なってきたりしますので、こういった良書を何度も読み返すことで、自分の血や肉にしていってくださいね。

 

 

おしまい