一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

サラリーマンに必要な出世スキルについて

一匹狼は本当にサラリーマンだよな~(笑)

 

と、僕は同僚から良くも悪くも指摘されることが多い。

時として悪意も込めて言われる「サラリーマン」とは、どういった特徴を持つ人を指すのだろうか。

 

分類の仕方にもよるだろうが、サラリーマンに求められるのは、大きく分けて3つのスキルにカテゴライズできるだろう。

 

それは、

 

・テクニカルスキル

・マネジメントスキル

・ヒューマンスキル

 

の3つである。

テクニカルスキルは、ビジネス書などで「ビジネススキル」とも言われるような、個人として仕事を遂行していくための専門知識や能力である。マネジメントスキルは、その名のとおり、組織を管理・経営する能力である。ヒューマンスキルは、対人関係能力のことで、人間関係を良好に保つ能力のことである。

 

今のところ、僕の所属する日系大企業で出世するのに必要なのは、まだ圧倒的にヒューマンスキルである。

僕の勤め先で「サラリーマン」と形容されるのは、「ヒューマンスキルが(無駄に)高い人」もしくは「ヒューマンスキルを(自身の便益のために)悪用する人」を指す(おそらくどこの会社も同じなのではないか)。

 

正直、今頃になって27歳からのMBAなんて本を読むくらいだから、テクニカルスキルは高くない(むしろ同世代より低い)し、マネジメントも得意ではない。ただ、20代のブラック労働下で徹底的に叩き込まれたヒューマンスキルについては、僕は同世代と比べても群を抜いているようである。

ヒューマンスキルは、ビジネスシーンだけでなく、プライベートにおいても重要となるが、今回は特に「出世」に特化したヒューマンスキルを列挙してみたいと思う。

真似をする必要はないが、組織人として覚えておいて損はないはずである。

 

顧客ではなく上司を優先する

最初から最悪なものを挙げるが、会社の中では大事な価値観である。たとえば上司と雑談している時に、大口ではない顧客からの電話が鳴っても無視するとか、僕は普通にやっているし、上司もそれをおかしいとは思わないようだ。

 

自分の意見を言わない

明らかに上司の主張や指示間違っていても、それを指摘したり正そうとすべきではない(決して自分の意見を持たないということではない)。こっそり裏でその指示を無視したり、虚偽の報告を上げるにとどめる。最悪、進言せざるを得ない時は非公式の場(飲み会など)で上手く伝えるのが大事。波風を立てないのが一番なのである。

 

頑張っているアピール

これもめっちゃ重要。仕事の成果よりもプロセス(というかもはやその人のイメージ)を重視するので、いかに「頑張っているように見せるか」は超重要である。会社の役員は朝来るのが早いので、本社にいる時は7時過ぎには会社に行ってたし、暇な時も常に忙しそうに振る舞う努力をしていた。

 

社内人脈を巧みに構築

仕事を進めるにおいて、顔を知ってるか知らないかの違いはめちゃくちゃ大きいので、電話やメールなどで頻繁にやり取りする人の元へは、他の用件のついでに一度直接会いに行くようにしていた。数分バカ話をするだけで、その後の仕事の円滑度が大幅にアップする。そうやって社内のネットワークを広げていくのは、とてもレバレッジの効く行為だと思う。

 

根回しがうまい

これも言わずもがなで大事。「根回し」と聞くと悪い印象を持たれがちのようだが、それは、自分の意見に巧みに引き摺り込むようなイメージが強いからではないか。僕が言いたい根回しはそうではなく、異なる意見を調整してWIN-WINの状況を作ることだ。

 

腰が低い

横柄な人で出世している人をここのところ見たことがない。10年前まではいたが、パワハラでチクられて一掃されてしまった。他部署の後輩やランチ先の店員、ビルの掃除のおばちゃんに至るまで、普段接するすべての人に丁寧に接することで良い評判が生まれる。評判で人事が決まる面も大きいのである。

 

お世辞がうまい

褒められて嫌な人はいない。明らかにお世辞と相手にわかっても嫌味に取られないように戯けて大げさに言うのがコツ。これは僕のキャラもあるし、相手の反応を上手く見ながらやらないといけないから、万人がやるのは難しいかも。

 

人を悪く言わない

最後に、最もシンプルだが、なかなか実践が難しい重要スキルを紹介。他人の悪口を言うと、最悪回り回って本人の耳に入るし、そうでなくとも聴いている側は「自分に対しても言ってるんだろうな」というマイナスな印象を受ける。他人の悪口は言っていいことは何もない。日記やブログに書いて自分の中に飲み込んでしまおう。

 

まとめ

若干人としてどうなのというものから、身につけておいて損はないものまで、僕はこうしたことをストレスを感じずに日常的に実践できるし、上司や先輩は僕と話した後は皆笑顔になって自席に戻っていく。

一方、僕は部下や後輩の育成が下手である。元々がブラック労働だったせいか、ハードな仕事に対して抵抗感がなく、最近の新人がすぐに音を上げるのが理解できないところがある。

ここ1年くらいホリエモン的な生き方に憧れて、起業家思考で物を考えるようにしてみたものの、やっぱり僕には「サラリーマン」が向いているのかもしれない。

ただ、これからの時代、今日紹介したようなスキルだけでは不十分なのは明らかだろう。ベースとなるヒューマンスキルに加えて、どこの会社でも求められるような「テクニカルスキル」や「マネジメントスキル」も高めていかないと先はないだろう。

常に転職を視野に入れておくということも、ビジネスパーソンとしての総合的な能力を向上させるのに役立つと思っている。

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ただ、昨今軽視されがちな「ヒューマンスキル」も、サラリーマンのベーシックなスキルとして、必要不可欠な能力として磨いていく必要があると僕は最近感じているのだ。

 

 

おしまい