一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

情報商材より、市販の本

僕は、情報商材というものが大嫌いである。

極めて薄い内容の、市販の本の劣化版の劣化版というようなコンテンツが、何万〜何十万という値段で売られていることが多いからだ。

 

そもそも、日本は流通されている本のレベルが高く値段が安いから、何かを学ぶ際に、高額な商品・サービスを購入すること自体が無駄だと思っている。大学受験の予備校もまさにそれ。僕はちょっとだけ通ってみたものの、すぐに無駄と気づいたので、ひたすらその予備校が出している市販の参考書で勉強した。それで余裕で現役で受かった。

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なんでこんなことを言い始めたかと言うと、最近、ナポレオン・ヒル博士の『思考は現実化する』を再度読み始めた(10年ほど前に一度読んだきり)のだが、何やら本の至るところに、ナポレオン・ヒル・プログラムという情報の宣伝があったからだ。

ナポレオン・ヒル・プログラムとは、(株)エス・エス・アイという会社が作成・発売している成功への行動理念を体系化した自己開発プログラムである。

n-hill.com

 

ホームページ上に値段が書いていないのだが、このプログラムの購入者のブログを見ると、どうやら120~130万もするらしい笑。このブログの著者の方は、ゴリ押しされているようだが・・。

co-creator.jp

 

『思考は現実化する』は、紙の本の定価は2,420円だが、アマゾンのプライムリーディングの対象なので、プライム会員であれば、タダで読むことができる。加えて、『成功哲学』や『悪魔を出し抜け!』といったナポレオン・ヒルの他の書籍もプライムリーディングの対象になっている。プライムリーディングの対象にし、幅広い人に読んでもらって、ナポレオン・ヒル・プログラムを購入させるという魂胆なのだろうが、あまりに値段設定が違いすぎる。

ま、読み終える前からこき下ろすのは申し訳ないので、本当に内容が素晴らしければ、本の価値自体は認めざるを得ないけど、それでもこの商材に130万払うよりは、他の自己啓発書・ビジネス書を読んだ方がマシであることは間違いないのではないかと思う。

 

ちなみに、2007年度のビジネス書のベストセラーとなった『「1日30分」を続けなさい!』の著者である古市幸雄氏も自己啓発に関する教材をたくさんリリースされている。この本自体は好きだし、僕もKindleにも入れているのだが(これもプライムリーディング対象)、『「思考は現実化する」を解説する』・『「思考は現実化する」を科学する』という情報商材をそれぞれ、110,000円・363,000円という値段で販売していると知り、驚きを禁じ得なかった。

successtool.jp

 

きっと成功したい一心でこうした情報商材を買うのだろうが、こういった物を信じて買ってしまう時点で、その人が成功する可能性って低いんじゃないかなあと思ってしまう笑。まあ、実際買って試したわけではないので、なんとも言えない部分はゼロではないが。

世の中には導入編を書籍で売り出し、実践編を会員向け商材として売り出すパターンをまま見かける。だが、普通に書籍だけで十分なケースが多い。

繰り返しになるが、日本の市販の本は素晴らしい。損失の上限が購入金額というのだから、極めてコスパがいい自己投資である。自己啓発書・ビジネス書の定価は大体1,500円前後である。もし仮に手元に150万あったら、怪しい情報商材を1つ買うより、1,000冊の本を買って読むべきだと考えているのだが、いかがだろうか。

 

 

おしまい