一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

相手に関心を寄せる意識をしよう

人間は、他人のことには関心を持たない。ひたすらに自分のことだけに関心を持っている。僕も、もちろんそうである。基本的に120%自分のことにしか興味がない。これが本心だ。

以前、D・カーネギーがニューヨークの電話会社で、通話時にどんな言葉が一番よく使われているかという研究をしたところ、一番は「私」という言葉であった。500回の通話に、3,990回使われていたという。このエピソードからも、いかに人間が自分にしか興味がないかがおわかりになるだろう。

だからこそ、相手に関心を寄せる意識を少しだけ持ち、コミュニケーションに取り入れるだけで、他人と大きく差別化を図ることができる。 

 

また、『人を動かす』の中では、セオドア・ルーズヴェルト大統領のエピソードが出てくるが、これがなかなかいい。自身が大統領の職を退いた後に、ホワイト・ハウスを訪れた際に、在任中から勤めている使用人の名前を残らず覚えていて、気軽に声をかけて回ったというものだ。こういった上司なら気持ちよく一緒に働ける。

人たらしとして有名な元首相の田中角栄も、一緒に仕事をした官僚たちの顔から入省年次・家族構成まで全部記憶していたという。官僚どころか、有権者に会っても、即座に名前・家族の年齢・悩み・仕事などを思い出したというから圧巻である。

ここまでの記憶力を発揮するのは難しいだろうが、一度会った相手から聞いた話(誕生日・学歴・趣味など)はメモしておいて、次回会う前に復習しておくといい。 

 

上司とのオフィスでの雑談や女性との初めてのデートにおける会話でも、まずは相手に関心を寄せて話をさせることが大切である。

そして、既に別の記事で述べた、人を動かす3原則、すなわち①他人の悪口・愚痴を言わない②相手の長所を見つけてほめる③相手の立場に身を置くといったルールを守った応対ができれば円滑にコミュニケーションが進むはずだ。

 

 

人に好かれる原則①
誠実な関心を寄せる。

 

人を動かす 新装版

人を動かす 新装版

 
 

 

おしまい