相手の大切にしている価値観を賞賛する

今日も『人を動かす』より対人関係のスキルをご紹介。

初対面のとき、話がつまらない人や話が弾まない人と会話する際に役立つのが、相手の大切にしている価値観を探し出し、それを賞賛するというものだ。

本書で述べられているとおり、人は誰でも他人より何らかの点で優れていると思っている。だから、相手の心を掴むには、相手が相手なりの世界で重要であることを認め、そのことを伝えることが有効である。

このことは、元カリスマホストの夕聖氏が書いた『時給100万円の会話術』に、「相手の中の宝物を探す」という表現で書かれている。

これは非常に上手い表現だ。人はそれぞれ重要だと思っている価値観が違う。人によって、仕事・趣味・ファッション・健康・家族・ペットなど、千差万別である。相手が大切にしている価値観に気がつくことがコミュニケーションにおいて非常に大切である。唯一アドバイスをすると、恋愛を第一に置いている女子はやめておいた方がいい笑。

具体的な宝探しの方法だが、たとえば女性とデートをしていてお近づきになりたければ、互いの自己開示を通じて、まずは相手から情報を引き出す。共有できる話題があれば、それを深堀りして大切にしている価値観を見つけていく。ある程度話題を深堀りできるのがベターなのだが、会話を広げられない場合は、単に相槌を打つだけでもいい。そういう意味では、一般教養はもちろんのこと、世間のいろいろな話題などについても広くアンテナを張って学ぶ姿勢を持っておくことが大切になるだろう。

ちなみにこの『時給100万円の会話術』は女性の口説き方という意味ではかなり参考になる。よくよく読んでみると、「女性の効果的な褒め方」とか「常に女性の立場で考える」とか、夕聖氏は『人を動かす』を読んでいたのではないかと思うような内容がけっこうある。また、「失言はしない」などサラリーマンに必要な対人スキルについても言及されていて面白い。

人と話をする時は、相手のことを話題にして、相手の大切にしている価値観を探して賞賛するよう心がけよう。

人に好かれる原則⑥
重要感を与えるー誠意を込めて。