一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

穏やかに話す

「人間は自分の考えを変えたがらない」ということは、よく心得ておくべきことである。だから、力づくの強権的なやり方で他人を自分の意見に従わせることは難しい。

しかし、穏やかな態度で話し合えば、相手の心を変えることもできる。思い当たる経験は誰しもあることだろう。

 

例えば、職場でまったく仕事をしない後輩(しかも生意気だったりメンタルが弱いなどやっかいな性格)がいた場合、どのようにして指導するのが一番有効だろうか。

会社にはいつもギリギリに出社してきて、時折遅刻する。上司や先輩、そして社外の取引先に対する言葉遣いもなっていない。昼の休憩は規定の1時間以上取るし、それ以外の時間もスマホをいじり放題。定時になったら黙って帰宅。それなのに、口を開けば愚痴だらけで、終いには「辞めたい」と言い始める始末。実際、こんなモンスター新入社員が僕の会社にも残念ながらいる笑。

 

こうしたキチガ◯を頭ごなしに叱ることは非常に簡単な方法である。しかし、その結果は、反感を買うか、落ち込ませてしまうかのどちらかである。いずれにせよ、相手のモチベーションは低下する。そんなやついっそ辞めてしまえと思うが、そうもいかない。

だから、こういう時は、ぐっと堪えて友好的な態度で臨むのが大切である。頭にくるのは非常によくわかるが、感情をぶつけるのではなく、何とかして怒りを鎮め、友好的な態度で臨むのである。相手がバカな子供だと思うしかない。

 

怒りを鎮めるコツを一つお教えしておく。

それは「怒りの6秒ルール」を意識することである。

これは、日本アンガーマネジメント協会が提唱しているもので、怒りのピークは長くて6秒なので、それを上手くやり過ごそうという話である。

激高するような怒りでも、6秒をやり過ごせば、怒りに任せた衝動的な行動は取りにくくなる。その6秒の間に反射的な言動を取らないように気をつけよう。頭に来ることがあっても、6秒だけ我慢しよう。すると、怒る気がなくなっているので不思議である。

 

 

人を説得する原則④
穏やかに話す。

 

人を動かす 新装版

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おしまい