一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

テレワーク時代に勤め人がやるべきこと

新型コロナウイルス騒動により、多くの企業がテレワークの実施に踏み切った。

僕の勤め先も例外ではなく、本社の内勤から僕のような末端の営業職まで、原則的に在宅でのテレワークが義務付けられた。

今日はテレワークを実際にやってみた感想と、今後のわれわれ勤め人の働き方について簡単に書こうと思う。

 

テレワーク開始の経緯

3月上旬のある日、突然本社から「君たち営業職は原則自宅でテレワークせよ。顧客の要望で必要ある場合はアポってよし。ただし自宅から直行直帰せよ」という趣旨のメールが届く。

実は、元々会社に貸与されているノートパソコンで会社のデスクトップとほとんどすべて同じ業務ができることは皆知っていた。

営業職は最もテレワーク化しやすい仕事の1つであろう。そもそも、オフィス内での事務仕事は基本的には一円の収益を産み出さないので、できる限り顧客対応したほうがいいのは自明であるからだ。

しかし、会社は「社員を監視できない」という一点のみにおいて、在宅で業務を遂行することを許していなかった(たぶん)。

だが、この未曽有のコロナ・パンデミックが追い風となり、顧客対応の事前準備のための出社と営業日報記入のためだけの帰社の必要がなくなったのだ。すばらしい。

なんとなくだが、コロナ騒動が収まったあとも、テレワークを可とする方向で調整しているようだ。

手元のノートパソコンで、会社のデスクトップと同じ機能が使える以上、出勤する必要性がないのだから、これは当然の結論であろう。会社に出勤義務を課すのは会議の時くらいで十分なのだ。

 

勤め人側の目線

勤怠管理は基本パソコンのログで管理されているので、パソコンの電源を点けるのが9時を超えるとさすがにマズい。ということで、今の僕は8時50分に起き、パソコンの電源を点け、パジャマのままコーヒを飲みながら仕事(っぽいこと)を始める。日中時折かかってくる顧客からの電話に適当に対応しつつ、13時頃から昼寝をし、15時からビール飲んでいる。最高かよ。

そもそも、通勤時間(片道20分程度ですが)がなくなり、オフィスでの上司・先輩の思い付き話や愚痴に付き合わなくていい分、めちゃくちゃ仕事が捗る。

パソコンを点けている9時~17時の間も、顧客からの電話がない間は、本を読んだり、こっそりジムに行ったりしている。

元々ルート営業ということで、新規開拓もなく楽勝な営業職だと思っていたが、それでも会社に行くという行為自体に、いかに自分がストレスを抱えていたかを再認識した次第である。

 

テレワーク×ルート営業

 

これは、この令和の時代に存在する最後のユートピアであるといえるだろう。

 

会社側の目線

全社に配置された営業職が3月はほぼ顧客訪問していない中、売上はどうなったかというと、前年と比べてまったく落ちていないのである。

予想通りの結果だ。

ルート営業は既存顧客を回って御用聞きするのが仕事なので、正直、電話で十分なのだ。

 

早くも会社は気づいているだろう。

 

あれ、こいつら(←僕ら営業職)いなくてよくね?

 

僕は「もともと俺いらなくね?」と早くからわかっていたのだが、これを機に一気に会社も営業職のあり方を見直すようになってくるだろう。

実際、来年以降に営業職の数を削減し、一部業務を本社に設置する顧客専用のコールセンターが代替するというような話も聞こえてきている。 

これまでは、会社に行って席に座っていれば、とりあえず仕事をしている感を出すことはできたが、そんな社員が会社に出社もせず、家にいたまま何もしないとなると、いよいよもって会社としては解雇したい一心ということになろう。こんな社員、会社としては金が溶けているのと大差ない感覚だろう。今後、解雇規制の問題にまで発展するかもしれない。

今後数年でテレワークが当たり前の時代が来たら、その反動・代償で必ず会社員に対して厳しい冬の時代が来ることは半ば覚悟しておいた方がいいだろう。

 

僕たち勤め人が今後やるべきこと

さて、コロナ騒動を発端とするこの働き方改革の時代に、僕たち勤め人は今後何をすべきなのだろう。

勤め人は、報酬=労働力再生産の価値であるため、年収は爆発的には増えない。これは構造上、致し方のないことである。勤め人である以上、このことに不平・不満を言っても始まらない。ゆえに、われわれ勤め人にできることは、いかに時給を高めるか、この一点に集中するほかない。

たとえば、年収1,000万の勤め人の年間の出勤日数が240日だと仮定すると、毎日12時間働くと時給約3,500円、8時間勤務なら時給約5,200円、実働が4時間なら時給10,000円を超える。

幸い、勤め人はがんばっても給料が上がらない代わりに、労働法の手厚い保護のもと、がんばらなくてもクビにならず、給料も下がりにくいという構造になっている。

この時給を上げるチャンスが到来している時に、余剰時間で飲みに行ったり、ゲームをやったり無為に過ごしている人間は多いようだ。

だが、それでは今後到来するサラリーマン冬の時代で、用無し社員になってしまう可能性が非常に高い。時給を上げる働き方をする代わりに、仕事上のスキル・知識・経験の向上は見込めない。それらはトレードオフの関係にあるのだ。

では、僕たちは今後何をしていけばいいのか。

この問いに対する僕の答えは簡単である。

 

本を読む

 

この一点である。

しかも、なるべく良質の、海外から海を渡って日本にやってきた本や、日本国内でも長年ベストセラーとなっているような本がいいだろう。

良い本を読むと価値観がその都度磨かれていき、人生の局面局面で最適解を出せる可能性が高くなる。

まずは、100冊、いや10冊からでもいいので、本を読んで勉強しよう。

いま、勉強したいと思っている人間には間違いなくチャンスの時代だ。

昨年、ベストセラーの自己啓発書・ビジネス書をまとめた記事を書いたので、読む本がわからない方は、参考にしてもらえばいいだろう。

alonewolf-memorandum.hatenablog.com

 

 

おしまい