一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

疲れる前に、休もう

今日もD・カーネギー『道は開ける』を勝手に復習するシリーズ。

本日から、PART7「疲労と悩みを予防し心身を充実させる方法」に突入。長編の本書もいよいよ終盤である。この節の最初の章のタイトルは「活動時間を一時間増やすには」というもので、肉体的な疲労の予防法について記載されている。

『道は開ける』は悩みを解決するための本であるが、「疲労の予防法」についてわざわざ一つの章を割いている理由は、疲労が悩みを引き起こしたり、少なくとも悩みに感染しやすくさせるからである。

かの三島由紀夫も「健全な肉体に健全な精神は宿る」と言って、身体を鍛えていたのは有名な話である。 

ということで、疲労と悩みを予防する第一の鉄則として、疲れる前に休息することが掲げられている。

 

アメリカ陸軍は、これまでのテストの結果、1時間に10分ほど休息したほうが、行軍もはかどり、耐久力も強くなるという事実を知っており、兵士たちに休息を命令しているという。

 

アメリカ陸軍以外にも、疲れる前に休息する習慣のあった偉人は多いので紹介する。

イギリスの首相であったウィンストン・チャーチルは、70代前半まで1日16時間働き、軍事行動を指揮することができたという。これは、驚異的なバイタリティである。その秘訣は、毎朝11時まではベッドに入ったまま報告書を読み、電話をかけ、重大な会議を開いたことと、昼食後に2時間眠ったことだ。

ジョン・ロックフェラー1世(アメリカの石油王)は、一代で未曽有の巨富を築き上げ、そのうえ98歳まで生きながらえた。彼も、毎日午後事務所で30分間の昼寝をする習慣があった。

アメリカの元プロ野球選手のコニー・マックは、試合前に5分間でも昼寝をした時は、ダブルヘッダーでも平気でやり通すことができた。

エレノア・ルーズヴェルト(米国第32代大統領フランクリン・ルーズベルトの妻)は、会見や演説の前には椅子か長椅子に腰を下ろして、目を閉じたまま20分間の休息をとっていた。

エジソンによれば、彼の驚くべきエネルギーと耐久力は、寝たい時に眠る習慣のおかげだったという。

ヘンリー・フォードが高齢になっても若々しく元気でいられる秘訣として、「腰を下ろせる時には決して立っていない。横になれる時には決して腰を下ろしていない」と言っていた。

 

僕もテレワークを毎日しているとよくわかる。

寝たいときに寝ることは、最高の疲労予防になる。

仕事中でも、数時間おきにベッドに横になり目をつぶっている。

そして、昼食後は業務用携帯の電源を切り、寝てしまうことにしている。

このような生活をしていると、一日の終わりの疲れがまったく違い、夜になってから疲れで寝落ちしてしまうようなことがなくなった。

疲れて仕事の後に自分の時間が持てないという人は、先人に倣い、ぜひ疲れる前に休むということを意識してみよう。

 

  

疲労と悩みを予防し心身を充実させる方法①
◉軍隊でやっていることを見習って、時々休息しよう。皆さんの心臓と同じように働こう──疲れる前に休むのだ。そうすれば、あなたは起きているうちの人生に一日一時間をつけ加えることができるだろう。

  

道は開ける 新装版

道は開ける 新装版

 

 

 

 おしまい