一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

仕事中の疲労を追い払う方法

今日もD・カーネギー『道は開ける』を勝手に復習するシリーズ。

今回も引き続き、PART7「疲労と悩みを予防し心身を充実させる方法」から。

5章目のタイトルは「疲労や悩みの原因となる倦怠を追い払うには」。

まもなく『道を開ける』も読了!

 

この章の趣旨は、仕事を楽しむこと(仮にそれが退屈なものであっても)により、疲労が減退するという話だ。

われわれの疲労は仕事自体によって生じたのではなく、悩み・挫折・後悔などが原因になっていることが多いという。

その疲労を減退させる方法は実に簡単で、あたかもその仕事が楽しいと思い、情熱や興味を向けることである。

PART4「平和と幸福をもたらす精神状態を養う方法」にて「快活に考え行動すれば自然に愉快になる。」という教訓があったが、このことと本質的には同じことだ。

 

本章の中では、

・単調な契約書作成業務をゲーム化した速記者の女性の話

・嫌な仕事を楽しんでいるふりをして新しい職を得た秘書の女性の話

・食堂で給仕をしている中でアイスクリームの研究を重ね、その後個人の研究所を自宅に作り、14もの牛乳会社から仕事を得た少年の話

・工場内の単調な作業を同僚と競争し、機関車製造工場の社長まで上り詰めた男の話

・自身の仕事に情熱と興味を注ぎ、フランス語が話せないのにフランス人相手に一流のセールスマンになった男の話

など、たくさんのエピソードが書かれている。

 

一番最後の彼がやったのは、毎朝自分自身に励ましの言葉をかけたことだ。これは辛い辛い新入社員時代に僕が自身にやったことでもあり、それなりの効果が得られる。自己暗示も気休め程度にはなるのだ。

ただ、D・カーネギーの主張するやり方は時に優等生すぎるきらいもある。

僕は、つまらない仕事はつまらないものと割り切り、いかに早く終わらせて帰宅するか(そして時給を最大化するか)に焦点を当てている。

どちらが正しいというものではないから、どのように考えるかは読者の皆様にお任せする。

 

最後にカーネギーの仕事に対する考え方を引用しておく。起きている時間の半分近くを仕事に費やしているから、そこに幸福を見出すというのは大切なことなのだが、どれだけの人がそれを実践できているだろう。

仕事に興味を持つことがあなたのためになるということだけを考えてほしい。あなたは人生から得る幸福を倍増させることができるかもしれない。なぜなら、あなたは起きている時間の半分近くを仕事に費やしており、その仕事の中に幸福を発見できないのなら、幸福などどこにも見出すことはできないであろう。仕事に興味を持てば悩みからも解放されるし、長い目で見れば昇進や昇給にもつながるであろう。仮にそんな効果がなくても、疲労は最小限に軽くなり、余暇を楽しむことができるようになるだろう。

   

道は開ける 新装版

道は開ける 新装版

 

 

 

 おしまい