コロナ禍の影響でテレワークになっている皆さんは、ここにきてだいぶ在宅での仕事の進め方に慣れてきたのではないだろうか。
そして、僕のような引きこもり耐性がある人間にとっては、この期間はある種の福音とも言える時間になっているだろう。仕事は午前中のうちに終わらせ、捻出した時間で自宅で読書・勉強などして過ごすべきだ。
今日はビジネス書の選び方について話をしたい。
ビジネス書の大多数は読む価値のほとんどない「キャリアポルノ本」である。
キャリアポルノ本とは、谷口真由美さんというコンサルティングファームの方が自己啓発書を指して読んだ言葉である。
実際この本を読んだことがないので、詳しい内容はわからないが、要するに読んで気持ちよくなって終わるだけのビジネス書のことをこうした表現で言っているのだろう。言い得て妙である。
キャリアポルノ本ではなく、読み応えのある肉厚なビジネス書を見分ける簡単な方法がある。
①時の洗礼を受けている(=ロングセラー)
②外国から海を渡ってきている(=世界的ベストセラー)
この2つのいずれかの条件を満たしていれば、とりあえず読む価値はあるだろう。
そして、この2つの条件を満たしているのは特にすばらしいビジネス書と言うことができる。
「時の洗礼を受けている」とは長年店頭に並び続けて(ネットで売れ続けて)いることである。いわゆるロングセラーのことだ。
日本でも一瞬流行るビジネス書は数多くある。たとえば、歴代のビジネス書ベストセラーを見てみると面白い。以下のサイトで歴代のベストセラーが確認できる。
参考:年間ベストセラーアーカイブ | ベストセラー | 株式会社トーハン
今から15年前の2005年のビジネス書の1位は『これだけは知っておきたい個人情報保護』という本。
この本を今書店で見ることはほとんどないだろう。
これはまさしく個人情報保護法が施行された時代的背景があって売れた一過性のものに他ならない。
だから「今売れている」ものが騒がれる日本のベストセラーだけではやや不安である。
日本の書籍は長年売れているかに注目しよう。
海外で爆発的に売れたもの、そして外国人にも汎用性があるものは、数年後に翻訳され海を渡ってくる。
海外から輸入されたとしても、同じく瞬間風速的に人気になって終わる可能性があるのは否定できない。ただ、相当なベストセラーでないと日本に輸入されないはずなので、内容に一定の信頼性はおけると言えよう。
以下では、一匹狼チョイスで、海外から海を渡ってきたロングセラーを厳選して列挙しておくので、テレワーク期間&GWを使ってぜひ読んでみるといい。初版の発行年も書いておいた。
合計ちょうど10冊である。興味のあるものから読んでみよう。
<自己啓発系>
・7つの習慣(1989)
→人生の教科書。全員必読。
・人を動かす(1936)
→対人関係の教科書。人格を高める。
・道は開ける(1944)
→悩み解決の教科書。個人的には最初に読んでほしい。
・思考は現実化する(1937)
→富を得て成功したいなら。
<ビジネス理論>
・マネジメント(2001)
→経営者を目指すなら。
→営業マン必読。騙されない消費者になるためにも。
・ブルー・オーシャン戦略(2004)
→新規市場の開拓について。読み物として面白い。
<マネー系>
・金持ち父さん貧乏父さん(1997)
→金持ちになるためにまず読む本。
・バビロンの大富豪(1937)
→ストーリー形式でマネーリテラシーを学べる。
・ウォール街のランダム・ウォーカー(1973)
→株式投資を始める前に必ず読んでおきたい。
読んだら実行あるのみ。
いまだにうだつの上がらない僕が言うのもなんだけど、すぐには効果が出ない。
・人の言うことが気にならなくなった
・やばいやつとは距離をおけるようになった
・悩みが解決できてよく眠れるようになった
こんなこと効果が出始めただけでも大進歩である
一応、昔オススメビジネス書の一覧を記事にしたので、こちらもご参考にどうぞ。今と少しラインナップが違うけど。
alonewolf-memorandum.hatenablog.com
おしまい