一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

お金に働いてもらった/投資と投機

うだつの上がらない勤め人脱却を図り、勤め人+αの収入を目指し、数年前から株式や投資信託の購入(主に積立)を進めている。

投資銘柄の一つにアメリカの某IT企業があり、約2年の間に累計50万ほど資金投入してきた。その株が、先日発表された第1四半期決算の影響で爆上がりしたので、これを機に全て売却した。

元手が50万とたいして大きくないので、地味な話で恐縮だが、税引き後でも8万ほどの利益が出た。元手が5000万であれば800万の利益である。やはり、資産運用はスケールが大きくないとダメだ。

しかしながら、自分としてはここまでの金額の不労所得を得るのは初めてだ。一切労働力を投入していないピュアな不労所得である。

「お金に働いてもらう」とはまさにこういうことか、と妙に感動してしまった。ありがとうロバート・キヨサキ先生。この不労所得で浮いたお金でまたあなたの著作を買わせていただきます。

 

さて、このように最低1年以上の長いスパンの資産運用は「投資」といって問題ないかと思うが、これと「投機」の違いをしっかり理解しよう。

株式市場に対する長期的な投資は原理的にプラスサムのゲームと言われている(もちろん反対論者はいるが)。

これは株式投資の対象である株式市場(資本主義市場)は、人の欲望を原動力に拡大再生産をしていく仕組みを内包していて、長期的に見ると市場は拡大して株価が上がり収益を得られるという理屈の上に成り立っている。

この説の正当性について、ホリエモンのメルマガで質問をしたところ、これもお墨付きをいただいている。

彼いわく、「世界で人生が増え続けている間は」この説に合理性はあるそうだ。僕が老後を迎えるくらいまでは少なくとも大丈夫そうだ。

 

大事なのは、あくまで株式の「長期」投資はプラスサムゲームでも、今日買った株を明日売るような短期売買(いわゆる「トレーディング」)は、ゼロサムゲームになるということだ。

全体の利益が差し引きゼロとなるゲームだから、誰かが得をすればその分、別の誰かが損をしている。これが「投機」なのだが、別の言い方をすると、「ギャンブル」だ。

株式の信用取引や大きくレバレッジをかけたFX、仮想通貨などは、すべてゼロサムゲームである。注意したいのは、自分がギャンブル(投機)をしているのに、それをギャンブルではなく「投資」だとアピールしている人がものすごく多い。節子、それ投資やない、投機や。

株のトレーディングやFXなど、投機には「生存者バイアス」がかかると言われているので注意が必要だ。すなわち、飛び抜けた成功者だけに注目が集まり、大損した人が表に出てこない。だから、自分も成功できるように見えてしまうが、100億円稼いだ1人の成功者の裏に、たくさんの敗者がいて、その損失を合計すれば100億円になる。

 

僕から言えるアドバイスは2つ。

・長期投資を心がけよう

レバレッジをかけない(借金をしない)ようにしよう

 

長い人生、手堅くいこう。

 

参考書籍:金持ち父さん貧乏父さん

参考書籍:人生は攻略できる

 

 

おしまい