一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

勤め人の仕事は嫌いだが、向上心のない奴はもっと嫌い

ワタクシ一匹狼は、現状「うだつの上がらない勤め人」ゆえに、同様にうだつの上がらない先輩方(後輩も)が周りにたくさんいる。意識的に距離を取っていることもあり、最近は彼らと飲みに行ったりすることはまったくなくなったのだが、たまにLINEが来たりすると、会社に対する文句を延々と言っている。これがもう40歳にもなる大人なのだ。

「あーなんであいつが課長に上がってるんだよ」

「マジで給料上がんねーかなー」

「◯◯部長に嫌われたのが運の尽きだったな・・」

など、生産性ゼロの愚痴だけは達者だが、だからといって彼らは何もしようとはしない。

僕と彼らの違いは、うだつの上がらない現状を脱しようとしているか否かの違いである。

 

僕は、早くに会社に見切りをつけ、ここ数年ポートフォリオ所得を順調に増やしており、今後不動産その他の事業にも投資範囲を拡大する予定である(一応転職も引続き検討中)。

 

正直、勤務先が日系企業であれば、ある程度の年齢までは昇進や昇給について同期との差は微々たるもの。そして、そこからさらに従業員としての処遇を上げていくにはかなりハードに働いたり、上司に好かれたり、休日のゴルフに付き合ったり、いろんなことをする必要があって、そこまでの労力は費やしたくない。

たとえば、同期と年収で100万円の差を許容できるなら、昇進しない道を選んでも、全然かまわないと思っている。出世組は無駄な飲み代・ゴルフ代などの交際費がかさんでくる一方、こちらは定時に家に帰るので、実際に手元に残るお金はむしろこちらの方が多いかもしれない。

一方、日系企業(特に大企業)の福利厚生はいまだに手厚い。これがあと20年、30年と続くとはなかなか考えがたいが、住宅手当や持株会の補助金など、特に金銭的な補助については実質的に給料の増額と同じなので、ガンガン使い倒すべきだ。

 

勤め人としての心構えについて、昔書評も書いた喜多川泰氏の『上京物語』にこんな一節がある。父から息子の主人公に宛てた手紙の中に書かれた言葉である。

本当の安定というのは、自分の力で変えられることを、変えようと努力しているときに得られる心の状態のことをいうんだ。

 

この主人公は、若い頃は会社を自分のために利用してやるくらいに思っていたのに、車を買い、結婚し、マイホームを購入することで、どんどん会社を当てにするようになっていく。

実はこの本、『金持ち父さん貧乏父さん』の貧乏父さん的な人生を描写したストーリーで、そんな貧乏父さん的な生き方を反面教師にするよう、後半の父からの手紙で解説が入る。まさにあなたの会社にもいっぱいいる「うだつの上がらない勤め人」像が描かれている。

結局のところ、この言葉の言いたいことは、会社から振り込まれる給料がなくなると人生の計画が狂ってしまうような状況にするなということだと思う。すなわち、しっかり貯金をし、借金をするな、勤労所得以外の収入を持つように努力しろ、ということではないか。

ということで、今の僕はとても安定した気持ちで人生を送ることができている。

 

まあ、冒頭のLINEを送ってくる先輩は先輩だし、言い争いになっても面倒なので、適当に同調して終わり。この先輩は10年前も同じ話をしていたので、きっと10年後も同じ話をしているのだろう。

僕も今の勤め人仕事は嫌いだが、向上心のない奴はもっと嫌いだ。

そんな人間は放っておいて、僕は自分のできることをやるだけだ。金を稼ぐ、健康でいるように努力する、たまに女遊びする。このバランスをとって過ごしたい。

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おしまい