一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

【書評】新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方

こんばんは。

今日は既存さんが家に来ていますが、家に来る直前に生理になってしまったとのことでセック○ができません・・。

ということで、僕はこのブログを書いたり、読書をして夜を過ごしています。

 

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1.時事ネタピックアップ

 

早期・希望退職の募集9千人超に
上場52社、リーマン時に迫る

https://bit.ly/2Y1CAzb

 

キャリアアップのため転職する、一念発起して起業する、不動産投資による不労所得で十分食べていけるので退職する、など積極的な理由ならまだしも、「俺は会社に必要とされてない」という一時的な消極的な気持ちだけで退職するのは絶対にやめた方がいい。給料体系にもよるが、いわゆる「追い出し部屋」に行っても劇的に給料が下がるケースは少ないだろうし、そもそも会社は不当解雇できないからだ。もし、早期退職・希望退職を促されても、絶対に乗ってはいけない。むしろ、楽な部署にいけて、会社にぶら下がれてラッキーくらいに思うべきなのだ。

 

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2.本日の一匹狼語り

 

【書評】新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方

 

今日は久々に先日読了した本のご紹介。

 

 

橘玲先生シリーズで、初版は2002年発行とかなり昔の本。今回紹介するのは新版が2017年に文庫化されたもの。

「黄金の羽根」とは、制度の歪みから構造的に発生する〝幸運〟のこと。簡単に言うと、知っていたら儲かる美味しい仕組みのことである。ITが発達した知識社会・情報社会においては、情報は万人に共有されているので、それらを的確に入手し活用できる知識があれば、どんな人でも宝の山にアクセスできるとしている。

本書は大きく二部構成となっていて、前半は「資産運用論」で、経済的な土台となる金融資産や不動産、生命保険などについて語られており、後半は「マイクロ法人論」で、家計を効率化するために「個人」と「法人」の人格を使い分ける技術が提唱されている。

 

黄金の羽根の具体例として、以下のようなものが挙げられている。

・2002年の日韓ワールドカップのチケットについて、国内ではネットオークションなどで値段が高騰していたが、売れ残っている海外販売分のチケットを海外に住んでいる知り合いに購入してもらえば簡単に入手できた。

・大手銀行の外貨預金は1ドルあたり1円の為替手数料がかかるが、ネット銀行やFXなら手数料は10分の1以下になる(FXでレバレッジ1倍にすると外貨預金と同じになる)。

・マイクロ法人では自分で自分に給料を払う形になるので、家計を最適化できるように年収を決めることができる。法人で経費を計上しながら、自分に対する報酬(給与)についても所得控除が認められるので、経費を二重取りできる。

・資金調達に関して、個人が無担保で消費者金融を利用すると年20%の金利が付く一方、マイクロ法人を利用すれば年0.4%という途方もなく恵まれた条件で借り入れができる。

 

本書は30万部を超えるベストセラーとなったが、それはロバート・キヨサキ『金持ち父さん 貧乏父さん』(2000年11月)という先行するミリオンセラーがあったというのが大きい。法人を使ったキャッシュフローの最適化など、そこで述べられている原理・原則は本書とほぼ同じである。ただ、そこで述べられている記載は、当然アメリカの法制度を前提としている。よって、本書は『金持ち父さん 貧乏父さん』の日本版として、日本で上手く運用するように書かれた本とも言える。

 

なお、資産運用については『臆病者のための億万長者入門』『臆病者のための株入門』『日本人というリスク』、人生設計については『幸福の「資本」論』、マイクロ法人については『貧乏はお金持ち』など、本書を原点としてさらに詳しく書かれた本も出版されている。

橘玲は同じ話ばかりしているということはよく言われていて、たしかにその通りだとも思うが、各書の原点として位置付けられている本書を一度読んでおいて損はないだろう。特に前半の「資産運用編」は、すべての会社員が参考になると思う。

 

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3.一匹狼の好きな言葉 

 

【上司を見て働くか、マーケットを見て働くか】

もしこの世の中に、会社が潰れても生きていける大人と、生きていけない大人の2種類がいるとしたら、両者を分けるのは何か。それが、『上司を見て生きるか、マーケットを見て生きるか』だ」 

──北野唯我『転職の思考法』より

 

 

 

おしまい