一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

映画を早送りで観るという選択

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昨日ネットで面白い記事を見つけた。

gendai.ismedia.jp

 

最近、映画を早送りで観る人が増えているらしい。

僕は元々映画が好きでないので、あまり業界の事情を知らなかったが、若者を中心に早送りや倍速で観る人が増えているというのだ。

たしかに、本を速読したり斜め読みしたりするのは一般的なのだから、動画でやることだって不自然ではないだろう。

こうした風潮を「コスパ中心」「鑑賞から消費へ」と、記事の筆者は批判的に書いているが、今の時代あらゆるサービスが顧客の時間を奪い合っており、消費者が一つ一つのアクティビティにかけられる時間が減少しているのは明らかだ。

数分おきにLINEやSNSの通知が鳴って意識の断絶が起きる時代に、2時間同じものを眺めるのはあまりに長すぎるのだ。

数年前に新海誠監督の『君の名は』が流行ったのも、無駄なシーンを削ぎ落とし、1時間47分に上映時間を抑えたのが大ヒットした一因と言われている。

 

「10秒間の沈黙シーンには、10秒間の沈黙という演出意図がある。そこで生じる気まずさ、緊張感、俳優の考えあぐねた表情。それら全部が、作り手の意図するものだ。それは9秒でも11秒でもなく、10秒でなければならない必然性がある(と信じたい)。」

まあ筆者の言うことも一理ある。そうした映画の世界観に浸りたい人はぜひじっくり観たらいいだろう。

一方で、世間の話題や友達との会話についていくためだけに観たいというニーズもあろう。そうした場合、必ずしも全編を観る必要はない。あらすじと時代背景・文化的背景、そして作者の作品に込めたメッセージなどが理解できてさえいればいい。

 

また、映画を観ることで女子との会話のネタにもなる。

女子のよくある趣味ランキングで旅行と双璧を成すのが映画。

本当は本の話をしたいが、文字が読めない人が多いから仕方ない。

映画のあらすじを知っていることでアプローチできる層が広がる(映画好きと思われて、映画館に連れていかれないように気をつけないといけないが・・)。

 

ちなみに、早速やってみようと思ったけど、僕が唯一使える動画配信サービスであるAmazonプライムビデオでは倍速機能が実装されてなかった。これはイマイチ。

ネットフリックスやU-NEXT、Huluなどでは倍速対応しているようなので、Amazonプライムビデオにも早晩実装されると信じて、まずは飛ばしながら観るしかない。

 

さらに、YouTube上には、短時間の動画で映画1本を結末まで解説してくれるチャンネルまであるというから驚いた。

究極的には、これ見ておけばよいじゃんという話だ。

同じく新海誠監督の『天気の子』のあらすじ動画があった。

www.youtube.com

 

動画自体の尺は10分40秒あるが、そのうちあらすじの紹介は4分程度。

これならどれだけ時間がない人でも我慢して観ることができるだろう。

映画が話のネタに上がることはたまにあると思うので、ヒット作はこんな感じで工夫して内容を知っておけばいいと思うのだ。

 

おしまい