この土日で思考力やロジカルシンキングを身につけるための本を数冊読んだ。
どれも良本だったので、ここで紹介をしておきたい。
賢さをつくる
先日の記事でも少し触れた本だが、ここ1年くらいに出会った本で一番素晴らしい本だった。
本書は、思考を「具体化と抽象化の往復運動」と定義し、頭がよい人を「具体化と抽象化の往復運動が得意な人」と定義している。
ひたすら「具体」と「抽象」という2方向の動きのみで賢さについて解説してくれる、とにかくシンプルでわかりやすい本。
頭の良さとは、
・「具体」と「抽象」の距離が長い
・「具体化」と「抽象化」のスピードが速い
・「具体化」と「抽象化」の回数が多い
この3つの要素で測定されるのだが、詳しい話は本書に譲る。
紹介されている頭を良くする方法も具体的かつ容易で、その日から使えるものばかりだ。
なお、ネタバレになるが、最後まで読むと読者特典で本書のまとめスライドを手に入れられる。僕はこれを毎日眺めるつもりだ。
ロジカルシンキングが身につく入門テキスト
上述の『賢さをつくる』は、専門用語が少なくわかりやすいのだが、途中でフレームワーク・MECE・階層構造(ロジックツリー)といったロジカルシンキング周りの用語が出てくる。結論、MECEを否定して、階層構造をオススメしているので、読んでついていけないのではもったいない。
本書は、ロジカルシンキングの基礎の基礎を解説している本で、最低限このレベルの本を読んでおくと、より理解が進むのではないかと思われる(社会人として当たり前にできないとまずいレベルの話でもあるし)。
僕はこの本を持っていたのでたまたまこれを復習したのだが、入門レベルのロジカルシンキング本であればどれでもかまわないと思う。
東大教授が教える知的に考える練習
前述の『賢さをつくる』では、「思考」を具体化と抽象化の往復運動と定義したが、ある程度良質のインプット(知識や理解)がないと、うまく機能しないとしている。
そんな中、主にこの情報洪水時代にいかにして良質な情報を得るか、そしてそれらをどう料理するかについても書かれた本。
本書の中でも、物事を抽象化して構造を捉えることの重要性について触れられている。
ひとまず「思考」できる習慣がつくまで、この3冊をヘビロテして読みたいと思っている。
おしまい