一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

職場の人間関係のシンプルなルール

人材紹介サービスのエン・ジャパンが実施した「職場の人間関係」に関する調査によると、84%もの人が職場の人間関係に問題を抱えていて、転職者に対する別の調査では、人間関係が転職のきっかけになった人が53%に及んでいます。

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このように職場と人間関係の悩みはセットになっていて、誰にとっても身近な問題だと思います。

同僚と話していると、悩みの原因の一つが、職場の全員と上手くやっていきたい(でも実際は上手くいかない)という現実にストレスを感じているようです。

これに関して言わせてもらうと、誰からも嫌われない努力をすることはものすごく大変で、費用対効果が非常に悪いです。

 

大ベストセラー『嫌われる勇気』にこんな一節があります。

「10人の人がいるとしたら、そのうち1人はどんなことがあってもあなたを批判する。あなたを嫌ってくるし、こちらもその人のことを好きになれない。そして10人のうち2人は、互いにすべてを受け入れ合える親友になれる。残りの7人は、どちらでもない人々だ」

(岸見一郎『嫌われる勇気』より)

 

この話は真理だと思います。

みなさんも、幼稚園・保育園時代から今に至るまで、ある程度の規模のコミュニティの中で、全員から好かれたり、全員から嫌われたという経験はないと思います。

明るいキャラとクールなキャラでは、前者はAさんからは好かれるがBさんからは嫌われる、後者はAさんからは嫌われるがBさんからは好かれるといったように、「誰からも嫌われない」とか「全員と仲良くする」というのは基本的に不可能です。

一見誰とでも上手くやっているように見える人も「あいつは八方美人だ」とCさんからは嫌われるかもしれません。

 

結論を言うと、自分の直属の上司と部下とだけ良好な人間関係を築くように努めましょう。

上司は自分の昇進・昇格を決める鍵を握っているので、嫌われるとかなり厄介です。自分の直属の部下も、仕事の指示を出していちいち反発されるようでは仕事が進まないですし、部下をマネジメントできないようではやはり評価されないでしょう。

次に、他部署に顔が効く先輩や自分に有益な情報をもたらしてくれる同僚と付き合う。 

これが有限な気力の正しい使い方です。

同僚があなたのことを強烈に嫌っていても、直属の上司・部下との人間関係がうまくいっていれば、同僚にどう思われようが、些細な問題と言えます。

 

「全員と仲良くする」をやめて「自分への影響が強い人と良好な関係性を築く」

このように意識するだけで、職場の人間関係はシンプルに整理できます。

 

おしまい