一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

親ガチャですべてが決まるわけでない

最近話題になっている「親ガチャ」について考えてみた。

ネット上でいくつか親のランク付けがあるようだが、割とわかりやすい以下をご紹介しよう。

 

S+・・一流芸能人、官僚、大企業の社長
S ・・医者、中小企業社長、芸能人
A+・・会社役員、一流企業社員
A・・年収1000万以上、ツテやコネ有
B・・年収1000万〜700万、教師
C・・大卒、年収700万〜、地元で顔が広い
D・・高卒、
E・・高卒、リストラ候補、
F・・元ヤン、中卒、望まぬ妊娠で結婚

 

これ、やっぱり自分の高校時代(進学校)以上の周りを見ると、最低でもCランク以上しかいないんだよね。

中学までは公立に通っていたので親にもいろいろな種類がいたが、親のランクが低ければ低いほど、子供も高卒・中卒になる可能性が高かった。

2019年の東大の入学式で祝辞を述べた上野千鶴子さんが「がんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、努力の成果ではなく環境のおかげだったこと忘れないようにしてください」と言っていたが、そんな言葉を思い出した次第である。

 

上の表にあるような親の財力やステータスに加え、外見は完全に遺伝の要素が大きいし、運動神経・論理的推論能力・一般知能(IQ)などの良し悪しも7割程度遺伝で説明できると言われている。逆に、こうした分野で自分の努力と運でなんとかなる割合が3割程度と考えれば、「親ガチャ」は大いにはあるだろうなというのが結論。

 

ただ、親ガチャでアタリを引いた勢は努力も半端なくできるイメージがある(それも能力なのか?)。自分も親ガチャで適度にアタリを引けたけど、それ以上に継続的に努力もしてきた(今もしている)し、高校・大学時代の同窓や会社の同僚もおしなべてハイパー努力家ばかり。

だから、親ガチャがハズレでも、それで人生終了じゃなくて、アタリの人より難易度は高いが死ぬ気で努力して上位ランクを目指すもよし、自分の得意な分野に早いうちに気づいて稼ぐもよし、全体的に能力が低ければ、整形して異性にモテる生活を送るもよし、自分の居心地の良い場所を見つけるもよし、人生の満足度を高めることはいくらでもできると思う。そこには何事にも努力が不可避って話。親ガチャですべてが決まるわけでは決してないと思う。

 

要するに「甘えるな」っていう話ですね(笑)。「親ガチャ」っていう言葉自体に、自分の恵まれない境遇を親に責任をなすりつけるニュアンスがあって気持ちが悪い。3歳児が駄々こねたりギャン泣きするのと同じ発想だと思うのよね。

まあ、親が中卒の家庭に生まれたわけではなく、虐待を受けたこともない自分のような人間がこう言うと、壮絶な環境で育っていないお前にはわからんと言われて、議論が堂々巡りになってしまうようです。

 

おしまい