一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

【ルート営業の教科書】日本型雇用のルール③

第1章 日本型雇用のルール

2.あなたの給料はどのように決まるのか

~続き~

それでは、本題の日本型企業で働くサラリーマンの給料の決まり方についてお話する。

まず、給料の決まり方は大きく分けて2種類ある。

それはすなわち、

①必要経費方式

②成果報酬方式

の2つである。

 

この点、日系企業のほとんどが①必要経費方式を採用している。

これは、端的に言うと「社員が生活できるだけの必要経費を支払う」という考え方に基づき給料が決まる。

 

自分の普段の生活にかかる経費を考えてみよう。

まず、生活の基盤として家がないと生活できないので、家賃がかかる。また、生命を維持するために食事も取らないといけない。さらに、外出する時に着る服も必要だ。月に1~2回は同僚と飲みに行ってストレスを解消したいかもしれないし、ジムの会費や書籍代など趣味のお金もかかるかもしれない。これに加え、携帯料金や光熱費・交通費など必要経費を積み上げていった合計額=労働者の給料と考えるのだ。毎月の手取り給料と必要経費が理屈上では一致する。後ほど詳しく解説するので、今はふーんと聞き流してもらってかまわない。

仮にこのように給料が決まっているとすれば、あなたがどれだけ会社に収益をもたらしたかと給料は無関係という結論になる。必要経費方式では、労働者である限り、生活に必要なお金しかもらえないという点を押さえておきたい。

 

次の②成果報酬方式は、外資系金融機関やフルコミッションの営業(不動産・保険など)がこれに当たる。その名の通り、自分が稼いだ成果に応じて給料が支払われる考え方である。こちらの方が分かりやすいし、納得感のある決まり方だとは思う。

しかし、残念ながら僕は②成果報酬方式の攻略法を僕は知らない。めちゃくちゃコミュ力(人脈)があるか、めちゃくちゃ頭がキレるか、めちゃくちゃ根性があれば、それなりの確率で成功できるのではないかと思われる。だが、こちらの方がゲームのフィールドとしてはハードであることだけは間違いないと思う。

 

ここで、①必要経費方式について大事なことをもう一度整理しておく。

・労働者が会社にもたらした利益と給料は無関係

・給料は、明日も元気に会社に行くために必要な経費のみしか払われない

この2点を理解することが、日系企業のサラリーマン人生攻略のキーポイントとなる。

 

~続く~