一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

情報収集と見える世界

僕は毎日欠かさず新聞・ニュースを見ている。そして、可能な限り読書をして過ごす。スキマ時間に勉強もしている。

とにかく、時間の許す限り情報をシャワーのように浴びるようにしている。限られた時間の中で、他人より1桁、いや2桁くらい多くの情報に触れていたいと思っている。

そこまで情報収集に僕がこだわるのは、情報によって見える世界がまったく変わってくるからだ。

 

読書についての有名な風刺画がある。

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一番左の男性は全く本を読まない人。

今の日本人の約半分はこの人である。少し前の文化庁の調査で、日本人の47.3%がまったく本を読まないと回答したのだ。

左の男性は一見綺麗な花畑を見ているつもりだが、それはあくまでハリボテの景色で、簡単に言うと「騙されている状態」の人である。テレビの報道をそのまま鵜呑みにしたり、有名人の発言に踊らされたり、身近にいる知り合いにすぐ影響されたり、いわゆる情報弱者と言われる人たちである。

 

真ん中の男性はある程度本を読む人だ。

足元が積み上がり、ハリボテの上の景色を見渡すことができるようになっている。しかし、その世界は暗い。現実世界の厳しさや人生の困難さなどをある程度理解できている状態を象徴しているのかもしれない。

 

最後に、右側の男性はたくさん本を読む人だ。

さらに足元が積み上がることで、暗い世界の上の晴れた空を見ることができる。絶え間ない情報収集によって知識を蓄積させていくことで、現実世界の厳しさや人生の困難を乗り越えていくことができる人と言っていい。

 

大げさではなく、本をまったく読まない人とよく本を読む人ではこのくらい見える世界が違うと思う。これは実によくできた風刺画である。

この絵では本にフォーカスしているが、新聞・ニュースや勉強も含めたあらゆる情報収集により、ある程度われわれは未来を推測できるようになる。それが不安を軽減することにつながり、視界が晴れていく。

 

「ある程度」というのは、未来の中にも推測できるものと推測できないものがあるからだ。

例えば、1ヶ月後のビットコインの値段が上がるか下がるかは完全に予測できない未来。一方で、世界的な脱炭素の推進によるEVの台頭は近いうちにほぼ間違いなくやってくることが予想できる未来。

この先何が起こる可能性が高いのかを見抜くには、その人が持っている情報の量次第だ。未来を見抜き、今を生きるためには、情報が必要なのだ。情報が少ないから人は恐怖に駆られ、情報がないからバカな政治家に扇動されたり、Yahoo!ニュースにクソみたいなコメントを書く。

 

自分が騙されていることすら気づかないのは、圧倒的な「情報弱者」(左の男性)で、これは救いようがない。

将来について不安・恐怖が大きいなら、それは「情報不足」(真ん中の男性)が原因だ。充分な情報があれば、不思議とそうした恐怖や不安は緩和されていく。新しい情報を入手し続けていれば、仕事の先行きや老後の不安、身近な人間関係の悩みまで克服できる可能性が高まるのだ。

 

僕と同世代の働き盛りのリーマンが、電車の中で皆真剣にスマホゲームをしている姿を見るに、日本大丈夫か?と常々思うのだが、まあ自分とごく身近な人だけ幸せになればよい話。

少しずつだけど悲観論者だった僕にポジティブな感情が芽生えてきていて、そんな中この風刺画を思い出したので、今日は貼ってみることにした。

だんだん右側の境地に移行できるために、情報を積み上げていきたいものだ。

 

おしまい