最近FPの勉強をしていて、改めてインターネットの恩恵に感謝している。
おっさんの自分が大学受験生だった頃(2000年代初頭)、インターネットは一応あるにはあったが、まだ携帯電話すら普及段階だった時代であり、インターネットを活用して勉強するなど考えられなかった(ある種、オタクのおもちゃ的な印象を世間から持たれている時代だった)。
だから、●●社のテキストが良いとか、■■塾に通うべきだ、みたいな周りの口コミ情報を信じて勉強するしかなかった。
それから約20年の時が流れ、2022年。
いま私はFP1級試験の勉強をしている。
3月中にFP2級のテキストを復習、4月中にFP1級のテキストを一読してから、5月以降はひたすら問題集を解いていって9月試験に臨む計画で勉強を進めている。
FPの試験範囲はざっくり6分野あって、テキストは一定の濃度で書かれている。当然、大学の専攻や現在就いている職業、これまで読んできた本などによって得意な分野・苦手な分野というものが出てくる。
私の場合、2級のテキストは基本的にサクサクと読めるのだが、先日読んでいて難解だったのが3章(金融資産運用)の金融派生商品(デリバティブ)の分野である。
テキストで先物取引・オプション取引・スワップ取引について記載があるのだが、先物取引・オプション取引についてはテキストの1ページ、スワップ取引についてはたった4行しか言及されていない。
20年前だったら「テキストの記載が浅い!」と憤慨して終わりだったのだろうが、今はテキストで理解できない部分はググれば一発解決である。しかも、読み手の前提知識や理解力に応じて、さまざまな無料サイトが準備されている。
特にFPの試験範囲であれば、銀行や証券会社の公式HPや独立しているファイナンシャルプランナーや税理士が集客のために記事を書いていたりするので、まず困らない。
例の金融派生商品については、金融広報中央委員会(知るぽると)という政府・日本銀行などと協力してお金の知識を広めるための公共機関のHPがわかりやすかったので、こちらから知識を習得することができた。
ちなみに、無料であることには理由があり、完全なるボランティア精神で運営されていることは少なく、広告が貼ってあるか、裏に有料のバックエンド商品があるので、「どうしてこのサイトは無料なのか?」ということを常に意識して賢く利用することが大切だ。いずれにしても、便利な時代になったものである。
おしまい