一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

これからの会社員の生き方(一案)

先日記事にしたとおり、私の夢は、

・新しいことを知ること
・面白い人と話すこと
・知らない街に行くこと

この3つである。

 

この夢を叶えるために、昔は50歳、遅くとも55歳くらいで今で言うところのFIREを達成し、余生はゆっくり本を読んで過ごそうと思っていたのだが、寿命が読めないので諦めた。酒ばっかり飲んでいる割には健康診断でいつもオールAが並んでいるので、下手したら長生きしてしまいそうなのだ。

早いもので、あと数年でついに40歳になるが、65歳定年までの残りの約25年(定年が70歳に伸びておそらく30年になるだろう)もの間、どうやって企業人としてのキャリアを送るかという問題がたまに頭をよぎるが、出世は無理のない範囲で目指し、まずは心身ともに健康に、細く長くエネルギーを温存しながら勤めていこうと思う。身体を壊しても会社は助けてくれないのだ。何度も言っているとおり、われわれ日本の労働者は労働法・労働組合によって最大級に保護されている。仕事のパフォーマンスが低いからといって首になる可能性はまずない。

 

私自身、新卒~20代後半まではがむしゃらに働いたし、それに伴って結果も出してきた。だが、残念ながら日系企業年功序列で給料が決まるため、その時期に私の半分も仕事をせずに合コン三昧だった同期が横並びで昇給・昇格しているところを見てバカバカしくなった。必死で働くのは日系企業の人事制度においては、あまり賢い戦略とは言えないのである。やっと今頃の年代になって差がつき始めたのだが、年功序列がここまで残っている会社も珍しい。実にバカバカしい話である。

日本は「世界で最も成功した社会主義国」と旧ソ連ゴルバチョフに皮肉で言われたとおり、実力で役員・部長を目指して奮起するよりも、組織の中で長く生き残る道を考えたほうが遥かにコスパがよい。バカな上司にゴマをすったほうが仕事を進めやすければすればいいし、八つ当たりをされても聞き流せばいい。「犬猫がうるさいから適当に聞いてやるか」程度に思っておけばいいのだ。バカな部下にも苦痛にならない範囲内で精一杯目をかけてやればいい。現代の文字の読めない部下の育成は一苦労である。ただ、面倒を見たからといって感謝をしてもらう期待などせず、当然見返りも求めない。それがストレスのない人間関係の鉄則である。

今の社会構造が続く限り、最小限の努力で最大限成功できる近道を知り、いかに自分らしく、面白く生きるかを考えるのが賢い生き方なのではないかと思うのだ。

 

おしまい