一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

私が絶対にパワハラをしない理由

私は絶対に部下や後輩にパワハラをしないのが信条である。

まあ、ブログを読んでいただき、なんとなく私の性格をわかってらっしゃる方は想像がつくかもしれないが、あまり他人に興味がないという元々の性格的な問題に加え、仮に人事部に訴えられた時に失うものが大きすぎるという理由もデカい。

10年前・15年前は、「パワハラに耐えられない方が悪い」みたいな今思い返すと狂っているような風潮があったが、電通の高橋まつりさんのおかげで私の勤め先の雰囲気も一変した。自分の言いたいことを言ってその瞬間だけスッキリすることと後々に罰を受けるリスクの費用対効果が悪すぎるので、パワハラはしないのが賢明だと考える。

 

さらに、パワハラに対する想いについて、以前甚く感銘を受けたのが、前任地の部長が管理職(パワハラオヤジ)を以下のように諭しているシーンをたまたま見かけたからである。

その管理職曰く、仕事ができないヒラのおじさんを「会社のため」と思い、指導しているのだと。まあ、側から見れば完全に個人的な感情による人格否定でしたが。

耳を塞ぎたくなるような発言が多く、昨日ニュースになった青森のハシモトホーム顔負けのことをしていた。

 

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さて、そのやり取りの中で、部長がこのように言っていた。

「あいつは確かに仕事は遅いかもしれないよ。でも、家に帰ったあいつの姿を考えてみてみろ。家では自慢の父親かもしれないだろ? そんな人間を会社の人間が潰すのは間違いなんだよ。」

 

なんてカッコいいことを言うのだろうと思った。

まあ、数年後に思いっきりJFEスチールの役員の発言のパクリだったことを知ったんですけどね(笑)

JFEのすべての社員が家に帰れば自慢の娘であり、息子であり、尊敬されるべきお父さん、お母さんだ。そんな人たちを職場のハラスメントなんかでうつに至らしめたり、苦しめたりしていいわけがないだろう。

 

それにしても、これはとても良い言葉だと思う。

実際に若かりし頃、スーパーパワハラブラック労働環境に置かれた身としては、パワハラをするのは独身(彼女なし)かバツイチか妻子と上手くいっていない奴が大半だったので、そうした家族像に想像力が及ばないのだろう。

先ほどの部長のような人格者にぜひ役員になってほしいものだが、うまく周りの足を引っ張ったり社内政治に長けている人ばかり偉くなるのが日本企業が成長しない大きな理由の一つのようにも思える。

私は役員になどなれなくてよいので、他人の生活に想像力を及ばせて、気の遣える人間になりたいな〜とただ思うのである。

 

おしまい