一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

毎日「楽しい時間」を作るために

日本人はあまりに我慢しすぎる。

例えば「ご褒美」がそうだ。ポジティブな響きを覚える方も多いかもしれないが、私は「ご褒美」という発想がいかにも社畜っぽくて大嫌いである。

キツい仕事を睡眠不足の中で無理やり仕上げ、ようやくひと段落した暁に、溜まりに溜まった疲労・ストレスを海外旅行・高級レストラン・ブランドモノにお金を使うことで一気に発散させるようなイメージが「ご褒美」にはある。あれは抑圧された労働者のライフスタイルである。

 

そうではなく、私は毎日を楽しい時間にする。もう少し正確に言うと、毎日楽しい時間を意図的に作る。そうした毎日の幸せの蓄積が最終的な人生の幸せにつながっていくはずだからだ。

そのために、朝起きてパソコンを立ち上げる前・シャットダウンしてから寝るまでの間は基本的に仕事のことは忘れて自分のやりたいことをする。

幸い、私はニュース・新聞を見たり本を読んだり勉強したりするだけで、とても幸福な気分になれるので、幸福タイムへの切り替えが一瞬でできる。

毎日仕事の終える時間を決め、よほどの緊急事態でない限り、その時間が来たら仕事をスパッとやめる。それだけでやりたいことができるので幸せ度数が上がるのだ。明日できる仕事は明日やったらいいのである。

ホリエモンのように仕事を楽しめる人であれば寝食を忘れて仕事に没頭すればいいのだが、私のような大半の凡人にとって仕事はストレスの溜まる苦痛でしかない。だから、非常にシンプルな話になるが、特に仕事で自己実現をしたい等の目的がない人は仕事時間の極小化にフルコミットしたらいいのだ。そうすれば自ずと睡眠に回す時間も増えて、心身ともにさらに健康になる。素晴らしい正のサイクルである。

 

なんだかこう言うと不真面目なサラリーマンという印象を持たれがちだが、勤務時間のお尻を決めておくと同僚とダラダラ話す時間も減るし、限られた時間を優先順位を付けて投下するので、結果的にパレートの法則(結果の80%は、全体の20%の要素によって生み出されるとする法則)が発動され効率よく仕事が回るし、心に常に余裕をもってニコニコご機嫌で仕事をしているので役員・部長からも可愛がってもらえる。職場の雰囲気を壊すこともない。ダラダラ仕事しないので残業代を払う必要もない。極めて健全な社員ではないか。

 

というか、最近はパレートの法則どころか、従来の1割くらいの労力で7割くらいの結果を出せている気がする。ネオ・パレートの法則とでも名付けようか(笑)。とにかく、1年365日私はいかに仕事の時間を短くするか頭から湯気が出るほど考えて生きているのである。

歴史を振り返ると、楽をするために文明は発達してきたのである。アラフォーになり周囲からの同調圧力も年々弱まってきているので、いけるところまでJTCの終身雇用にしがみついて、若い頃の安月給激務の回収を進めていきたい。

もちろん、それとは別にスキルアップはやっていく。いつ社外に出ても大丈夫な準備はしておく。私にとってそれは「楽しい時間」に入る。

 

おしまい