一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

JTCから簡単に転職しない方がよい問題

よくSNSなどで見る「JTC」とは、「Japanese Traditional Company」の略で、伝統的な日本の大企業で、新卒一括採用・年功序列・終身雇用を特徴とする。

月給20万くらいからスタートし、35歳〜遅ければ40歳くらいまで同期入社組がほぼ一律に昇給・昇格していくので、「あんまり頑張らなくても年収●●●万円」「サボったもん勝ち」という結果になりやすい。その代わり、サービス残業を厭わない社員は「あいつは出世が遅れている」「仕事ができない給料ドロボー」など精神差別をすることにより、なんとか自分を保とうとする。

 

若手時代の給料が安く、多くの企業で30過ぎてから60歳までだんだん若手時代の薄給を回収していく仕組みになっているため、既に回収期に入っているアラフォー以上の年代は、JTCから簡単に転職しない方がよいと思う。

どんなに辞めたくても、職場の外に居場所ややりがいを作り、定時帰宅をすることを勧めたい。幸い、今はそうした生き方を公然と誹謗中傷することはパワハラで許されなくない時代になってきている。良い時代だ。

意に沿わない異動(転居)も許されない世間の風潮にだんだんなってきているし、賃上げの恩恵なども真っ先に受けられるのもJTCなのである。仕事に人生を賭けたいとか、仕事を通じて自分を成長させたいということがなければ、JTCは楽園になりうる。

 

私自身、東証プライム上場銘柄のザ・JTC勤務で、ほぼ定時上がりだが、年収約1100万+住宅補助等で実質年収1200万程度である。

これは決して自慢したいという意図ではなく(そもそもSNSではこの程度はバカにされる水準だが)、何の特筆すべきスキルもない凡人でも、入社した会社次第で、全員がこの水準に到達するというバグについて伝えたいのだ。

40歳で1000万の会社なら、その後同期と差が開いても、部長・役員等にならない限り3〜400万の差だと思うので、それを金銭的・精神的に我慢できるのであれば、一生そのポジションに甘んじるというのも大いにアリだと思う。

同期トップの連中は、出世するためにプライベートを削って残業・ゴルフ・飲み会を繰り返しているはずなので、こちらは定時帰り・家族や恋人との時間・資格取得などの自己啓発・副業などに充てていけばよい。

 

大切なのは、採用時に学歴フィルターを通過できるだけの知名度の大学に入り、そしてどこの会社に入るのかがものすごい重要ということである。この先逃げ切れるか不明だと思っていたが、昨今のJTC各社の一律賃上げニュース等をみても、意外としぶとく制度は生き残るのではないかと思っている。

今日はそんなことを三菱商事の窓際族の記事を見て思っていた。入社=年収1800万確定というバグw

matomame.jp

当たり前だが、三菱商事に入るにはとんでもない狭き門。

5大商社合計で見ても、総合職の採用は毎年5~600人であり、東大・早稲田・慶應の定員合計だけで2万人近いことを見ても、超難関。

もうちょい就活のときに努力して、高給な業界に行きたかったな・・上を見てもキリないんだけど。んで、サボるw

とにかく、JTC勤務でオーバー35歳の人たちは、転職するのではなく、精神的退職をして、浮いた時間でやりたいことをやる人生を勧めたい。仕事を通じて成長するというのは幻想、というのが私の見解。

 

おしまい