一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

友達のいない父と私

GWに久しぶりに実の父と会った。

「五体満足で日本に生まれ落ちただけで勝ち」

など私に生きる上での名言を与えてくれた父だが、特に私とそっくりなところが一つある。

それは、一人も友達がいないことだ。

 

寡黙で普段自分の妻以外とほとんど話さない男なのだが、先日親子で晩酌をした際、珍しく饒舌になっていた。

話の流れは忘れたのだが、母親から同僚の出身地を聞かれた時に、私がほとんど答えられなかったのだ。

何せ、他人に興味がないのでこちらから聞くような話でもない。

 

すると、父親から

「コイツ(一匹狼)は他人に余計なことを聞かない。自分の余計なことも言わない。大切なことだよ」

とニヤリと満足げに言った(笑)

母親が「お父さんそっくりね」と笑う。

 

親が社交的でないことは僥倖であったと思う。

これが友達100人できるかな的な親だったら正直キツかったと思う。

小さい頃から、人間関係・学業・習いごとなど、どのように生きるかを自分の意思で選択させてもらえる寛大な親だった。

実際、高校生くらいまでは友達が多い=良いこと的な今思えば謎の雰囲気があったので、何度か辛い思いもしたこともあるが、自分を貫いて無理に友達を作らないようにしてよかったと思う。

変なヤツと言われることはよくあったが、我ながらまあまあ外見が良かったしケンカも強かったので、イジメの標的にされることはなかった。

 

今も会社の同僚にも決して心を許すことはなく、飲みに行くのも、あくまで自分のポジションを確保したり、転勤を回避したり、仕事上の借りを返す&作るなどの利益があるから行くのみ。

基本的にプライベートの時間は一人で過ごしたいのだ。

 

友達がいることは、余計なストレス・悩みが増えるだけだと考えている。

その関係を維持するために、自らの意に沿わない動きをさせられたり、頼みごとをされて断れなかったりする。

友達という存在がなければ、そんな人間関係の悩みを抱えることもなくなる。

友達なんて持たずに、自分の思ったように生きることの大切さ、それを久々に父親と話して感じた連休だった。

 

おしまい