(引用:Wikipedia)
先日大変久しぶりに六本木で飲む機会があり、飲み終わったあとにブラブラ歩きながら20代前半の頃に思いを馳せていた。
ふと思い出したのが、フラワーというクラブで知り合ったあまり可愛くない女である。この女は本当にどこにでもいる外見の女なのだが、僕に男としての自信をつけさせてくれたという意味で今でもかけがえのない存在なのだ。
この女と知り合ったのはまだナンパ師として駆け出しの頃で、ハイレベルな女と仲良くなるのは夢のまた夢で、スト5くらいの中高のクラスでいえば平均くらい女に片っ端から声をかけ、たまに即ったり準即したりみたいな生活(性活)をしていた。
今思えば若かったんだからもっと美人とも仲良くなる余地があったと思うが、その勇気がなかったなぁ。
んで、この女が「合コンをしたい」と言い始めたので、開催してやることにした。
今なら1対1で飲みに行けないなら即損切りするところだが、六本木で知り合った女と合コン組めるんだぞっていう謎の優越感に浸りたいこともあり、普通に大学時代の友人を読んで合コンを組んでやった。
当時はまだよく大学の知り合いとも交流があって、その中で一番のイケメン(性格もいい)の公認会計士をゲストとして招集した。
会場はまたまた六本木のダイニングバーで3対3でやったんだが、イケメンともう一人のモブが話を盛り上げなかったので、終電で解散という健全な会になった。
可愛くない女と私だけ飲み足りないということで、これまた当時存在していたエーライフというクラブに行ってそれぞれ飲むかみたいな話になり、西麻布方面に向かって歩いていた時、特に意図はなかったのだが、
今日はオレの一番のイケメンの友達連れてきたよ、あいついい男だろ?
と女に投げかけると、
えー、私は一匹狼さんの方が普通にかっこいいと思うけど
と返してきた。
少なくともお世辞や冗談で言っている様子ではなく、本気で言っているようだった(今でもそう信じている)。
私は何を言っているのだとビックリして頭の中が混乱してしまったのだが、あの超絶イケメンと大学で言われていた男(しかも会計士)より、このワタクシがイケメンであると。
相手にとっては何気ない一言だったかもしれないが、この一言がどれだけ私をその後の恋愛で勇気づけたかは表現ができないほどである。
女の感性は人それぞれで、数撃ちゃ当たるということを身をもって知った経験だった(ちなみに、その後クラブへは行かずに一匹狼邸でセック○した)。
自分にとってターニングポイントの一つで、なんとなく「自分なんか」と心の底で思っていた劣等感がほぼなくなった瞬間であったのだ。
おしまい