一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

仕事が楽しいことは幸せなことである

サラリーマンで「こんな仕事早くやめたい」と、ランチや飲み会で愚痴をこぼしている人は多い。

ご多分に漏れず、私も前職時代の約15年間絶えずこのように思っていたし、実際に赤提灯でぐちぐちとやっていた。

 

その頃は、とにかく仕事は定時に上がり、プライベート(主にナンパや女遊び)を充実させたいと思っていた。そのために、嫌いな仕事・つまらない仕事でも妥協しているような状況だった。

私だけでなく、同僚の大半が何かしら没頭する趣味を持っており、「趣味が楽しいから仕事はどうでもいい」「給料がまあまあ高いからつまらない仕事でも我慢できる」と言っていた。

大半のサラリーマンにとってはこれが当たり前なのかもしれないが、やっぱり仕事が楽しいに越したことはなく、仕事が楽しいことは幸せなことだと今は思う。

 

現職の同僚は、仕事を楽しいと思い、夢中になってやっている人間が多く、愚痴をほとんどこぼさず、一丸となって邁進している。

愛社精神がある人間はそれほどいない(私だってそうだ)。皆、転職エージェントに登録したり社外人脈を広げる努力をして次のチャンスを待っているし、そのチャンスが来たら飛びつこうとしている(比較的転職バリューの高い業界で、転職先に困らないことが多い)。

ただ、やっている仕事自体が楽しく、それを一生懸命やることで市場価値が上がることがわかっているから、能動的に動く集団になっている。全員が同じ方向を向いているので気持ちがよく働ける。

 

私は土日や深夜でもよく仕事をしているが、まさに「自分のため」だと思えるから頑張れる。一つひとつの仕事を進めていく過程で、知識・スキル・経験が蓄積されていくとともに、プロジェクト等で成果物ができればそれを転職の際にアピールできるからだ。

この「次につながる」感が安心感とさらなる楽しさを生み、良いスパイラルになっている気がする。

 

「仕事は好きではないが、給料がいいし、やめない。土日に好きなことをやればいい」という考え方も大いに理解できるし、悪いことではない。仕方ないとも言える。

しかし、正社員として働いているのであれば、平日の起きている時間の多くは仕事の時間ということになる。だから、その仕事が楽しいことは幸せなことである。今の環境に感謝して、目の前の毎日を精一杯生きていきたい。

 

おしまい