ビジネス書の要約シリーズ。
著者
スライウォツキー・エイドリアン
ハーバード大学を卒業後、同校のロースクールとビジネススクールで修士号取得。現在、マーサー・マネジメント・コンサルティングのバイス・プレジデントおよびボードメンバーを務める。1998年に刊行した『The Profit Zone』(邦訳『プロフィット・ゾーン経営戦略』ダイヤモンド社刊)は全米ベストセラーとなった。
要約
本書は、ビジネスの仕組みやモデルについて、どこから利益が生まれるかというポイントを23にモデル化して整理しているロングセラー本。残念ながら、Kindle版なし。
多国籍コングロマリットの経営戦略室に勤務するスティーブ・ガードナーが「ビジネスで利益が生まれる仕組みを知りつくした男」デビッド・チャオをメンターとして物語形式で個人レッスンを受けるストーリーとなっている。
ポイント
本書で挙げられる利益率の高い23のビジネスモデルは具体的には以下のとおり。
①顧客ソリューション利益モデル/②製品ピラミッド利益モデル/③マルチコンポーネント利益モデル/④スイッチボード利益モデル/⑤時間利益モデル/⑥ブロックバスター利益モデル/⑦利益増殖モデル/⑧起業家利益モデル/⑨スペシャリスト利益モデル/⑩インストール・ベース利益モデル/⑪ディファクト・スタンダード利益モデル/⑫ブランド利益モデル/⑬専門品利益モデル/⑭ローカル・リーダーシップ利益モデル/⑮取引規模利益モデル/⑯価値連鎖ポジション利益モデル/⑰景気循環利益モデル/⑱販売後利益モデル/⑲新製品利益モデル/⑳相対的市場シェア利益モデル/㉑経験曲線利益モデル/㉒低コスト・ビジネスデザイン利益モデル/㉓デジタル利益モデル
当然、タイトルだけ眺めても内容の想像がつかないものが多いと思うので、困った時は「巨人の肩の上に乗る」のが最適解である。以下のnoteに大変わかりやすくまとまっているので、こちらを読めば23のビジネスモデルをざっくり把握できるだろう。タイトルを見て、内容が浮かぶところまで持っていくのがゴール。
私も自社プロダクトのコンサル営業・提案型営業がミッションなので、利益率の高いモデルをフレームワーク的に頭に入れておくのは、営業マンとしては大きなプラスになりそうだ。
また、独立して自分の事業を始めようと思っている方にも、もちろん非常に良い示唆になるのではないだろうかと思う。
本書の内容に沿ってビジネスを構築・実行できればプロのコンサルタント・名経営者になれるだろう。それだけ、一朝一夕で身に着く内容ではなさそうである。
ビジネス書は、全文を一度読むより、たった一つのポイントでも毎日読み返して自分の血肉にすることが大事。響いた点があればあなたの読書メモにも蓄積を。
おしまい