ビジネス書の要約シリーズ。
著者
ジェリー・ポラス
スタンフォード大学ビジネススクール名誉教授。ジム・コリンズとの共著『ビジョナリー・カンパニー』は25か国語に翻訳され、全世界で100万人以上の読者を獲得。
スチュワート・エメリー
ヒューマンポテンシャルムーブメント生みの親のひとり。アクチュアライゼーションズ社の初代CEO。
マーク・トンプソン
コーチ/アドバイザー。シュワブドットコムの元エグゼクティブ・プロデューサー。本書の基礎となった数多くの資料を、世界中のビジョナリー・ピープルとの個人インタビューを通して収集分析。
要約
本書は世界中の200人以上の成功した人たちへのインタビューを通じ、"ビジョナリー・ピープル=成功者"はいかにして成功し、日々何を考え、どのような生活をしているのか? を検証した一冊である。
筆者が彼らから学んだのは、並はずれた人たちやチームそして組織というのは、たいていの場合、ごく普通の人たちが自分自身にとって大切だと思っていることが、結果的に並はずれているにすぎない、という事実だった。
本文やインタビュー対象に、ロバート・キヨサキ、スティーブン・R・コヴィー、ナポレオン・ヒルなども登場し、自己啓発書マニアならその名を見るだけでも楽しめる一冊となっている。
ポイント
ビジョナリー・ピープルが永続的に成功を見出すには、以下の要素が相互に調和が取れていることが必要である。
①自分なりに定義した意義(Meaning)
②想像力のある思考スタイル(Thought)
③効果的な行動スタイル(Action)
すなわち、自分にとっての生きがいとは何か、ということを強く意識し、そしてその次に自らの考えと行動を一致させて自分なりの意義の定義を定着させる。これを著者は調和と呼ぶ。
現代では、この3つの輪が見境なく遊離し、調和が取れなくなる傾向が著しい。その原因は、職場や家庭にいる多くの人々が日々の努力を怠っているため、輪の調和を保つことが困難になっているからだ。
インタビューを通じ、著者が見つけた秘密といったようなものが今あるとすれば、それは次のようなものである。
もしいつまでも続く成功を望むなら、そのためには、自分にとって生きがいのある人生を紡ぐことだ。
ビジネス書は、全文を一度読むより、たった一つのポイントでも毎日読み返して自分の血肉にすることが大事。響いた点があればあなたの読書メモにも蓄積を。
おしまい