成功本まとめシリーズ。
著者
熊谷正寿
長野県生まれ、東京都育ち。1991年、株式会社ボイスメディア(現:GMOインターネットグループ)を設立、代表取締役就任。1999年に「独立系インターネットベンチャー」として国内初の株式上場。
要約
「手帳の使い方で人生が決まる」と言い切り、オリジナルの手帳まで製品化しているGMOインターネットグループ社長の熊谷氏による手帳術の本。氏自身が多くの成功本を読んでおり、本書の内容も『7つの習慣』に色濃く影響されている印象。実際に『7つの習慣 賢者のハイライト 第1の習慣 熊谷正寿』という本も出版されている。
手帳術だけでなく、後半は仕事術・情報収集&整理術・時間術・マネジメント術なども語られており、著名な経営者による総合的な自己啓発書としても面白く読める。
ポイント
1.まず、目標を決める。その目標を書き出す。
まず、目標を決める。
行き先が決まっていなければ、どこに向かえばいいのか、どれくらい進めばいいのか、わからなくても当然である。だからまず、人生の夢や目標を決める。
そして、その夢・目標を紙に書いたり口に出して、潜在意識化させる。
この夢を一時たりとも忘れないようにするためのツールが「手帳」である。片時もその夢を忘れないように、手帳をあたかも自分の身体の一部分のように常に持ち歩く。
2.夢手帳・行動手帳・思考手帳
熊谷流手帳術は三種類の手帳を使う。
「なりたい自分」を綴った「夢手帳」、思い通りの未来を実現すべく行動を管理する「行動手帳」、行動や思考のポイントを整理してまとめた「思考手帳」の三部構成である。
そして小さすぎず大きすぎず持ち運びに適したバイブルサイズがベストということだ。
3.パソコンではなく手書きで
紙の手帳に手書きで書くことに意味があるという。
まず、「手で書く」という作業には、自分の思いが強く文字に反映される。言い換えれば、文字を書く間にその言葉に感情移入することができる。
また、暇があれば手帳のページをめくり、そも文字を読むごとに書いた時の思いを甦らせることができる。この繰り返しが、自分の頭脳にやるべきことを潜在意識化させ、実際の行動に結びつけるのに役立つ。
ビジネス書は、全文を一度読むより、たった一つのポイントでも毎日読み返して自分の血肉にすることが大事。響いた点があればあなたの読書メモにも蓄積を。
おしまい