一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

【成功へのメモ】『リクルートのDNA』

成功本まとめシリーズ。

リクルートのDNA 起業家精神とは何か (角川oneテーマ21)

リクルートのDNA

著者

江副 浩正
株式会社リクルートの創業者として知られる日本の実業家。東京大学在学中にリクルートを創業し、大企業に成長させた。東京大学が生んだ最大のベンチャー起業家と評される。

要約

リクルートの経営において創業者の故江副浩正氏が同社のビジネスモデルとDNA(大事にしている考え方・経営理念・社訓など)について語った本。企業風土、氏が学んだ先輩経営者の考え方、成功する起業家の条件、そしてリクルート創業から事業拡大・失敗の概略が記載されている。

リクルートは「人材輩出企業」と言われることが多いが、その理由は『社員皆経営者主義』を掲げて、会社の中に会社(プロフィットセンター)を作り、その長を会社の社長にしてきたからなのだという。

ポイント

1.経営の三原則

①社会への貢献

新しいサービスがどんなに儲かる事業であっても、社会に貢献できない事業ならば、リクルートは行わない

②個人の尊重

各人が得意なことを組織に提供しあって大きな成果を上げていくことを目指す。多くの場合、人はやりたいこととできることとは違うのでそのギャップを制度的工夫で埋める

③商業的合理性の追求

仕事の生産性を上げ、仕事のスピードを高め、高収益会社にして税金を納めることがリクルートの誇りとする  

 

2.企業が収益を上げる3つの方法

企業が収益を上げるには、 ①質の高いサービスを提供する②モノ・サービスをスピーディに提供する③コストを下げて顧客への価格を下げる という3つの方法がある。リクルートでは、このうち①と②に重きを置き、経費節減には関心が低かった。

 

3.社訓と経営理念

社訓:自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ

経営理念:以下がマネジャー研修用にまとめた経営理念のモットーは以下

①誰もしていないことをする主義②分からないことはお客様に聞く主義③ナンバーワン主義④社員皆経営者主義⑤社員皆株主⑥健全な赤字事業を持つ⑦少数精鋭主義⑧自己管理を大切に⑨自分のために学び働く⑩マナーとモラルを大切にする

 

ビジネス書は、全文を一度読むより、たった一つのポイントでも毎日読み返して自分の血肉にすることが大事。響いた点があればあなたの読書メモにも蓄積を。

 

おしまい