一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

たった3年で人生は変わる。会社は?

「たった3年で人生は変わる」

というドコモのCMが昔流行った。

当時、世界をときめく男性アイドルグループのワンダイレクションのヒット曲、ストーリー・オブ・マイ・ライフに乗って、それぞれ平凡だったボーイズが、結成からわずか3年で一躍世界のスーパースターとなり、その人生がガラリと変わったということを示すストーリーになっている。

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この曲が出たのが今から11年前の2013年である。

私はちょうどナンパで彼女を作ったりしてブイブイやっていた頃で、その3年前には女と無縁のチー牛だった自分を重ね合わせて、何度も何度もこのCMをしみじみ聞いたものである。

 

さて、本題。

この曲が出た10年前、私が新卒で入社したJTCは、派手さはないが誰もが知るネームバリューのある企業で、「定年まで絶対に安泰」と言われていた。

新卒一括採用の純血主義で、総合職の中途採用など見たことがなく、多くが定年まで勤め上げていた。

 

その絶対的安泰のJTCが、ついに業界再編の波に飲まれることになり、昔のツテで聞いたところによると、リストラ的な人員削減も予定をしているとのことだ。

彼曰く、こんなことになるとは思ってもいなかったらしい。

しかし、毎年惰性で大量採用して、自社にしか通用しない知識とスキルのみを身につけた文系社員が、どのような末路になるかは、少し広い目で世の中を見れば簡単にわかることだと思う。

解雇も簡単にできないから「リスキリング」とかいう流行りに乗ってなんとかしようと思ったものの、時すでに遅し。あまりにぶら下がりが多く業績悪化の一途を辿り、もはや止血しきれなくなったのだ。

 

たった3年で人生は変わる(変えられる)。

10年立てば、会社や世の中も大きく変わる。

そんなことを改めて感じるとともに、5年以上前から社外に目を向け、会社での評価に繋がらない能力を磨いた。

おかげさまで日経新聞の内容を95%以上理解できるレベルの一般教養であったり、まだまだ発展途上ではあるが、論理的に考え・表現する能力も身に付いてきた。それなりの難易度の資格も複数取得した。

そして、満を持して昨年JTCからの脱出に成功できたのである。

 

絶対的な安定などない・現状維持は停滞ということは頭でわかっていたので、危機感なく毎日を過ごす先輩・同僚に流されず一日一日を重ねていって本当によかったと今になって思うのである。

しかし、これで安心してしまった前職の先輩・同僚と同じだ。また、未来を見据えて広い視野で自分のこの先の人生に備えないといけない。

現職でも少しずつ居心地がよくなってしまって、手の抜き方なんかもわかってきたのだが、転職バリューを意識して、その分の時間を自分磨きに使おうと思う。

 

おしまい