一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

【成功へのメモ】『革命のファンファーレ』

成功本まとめシリーズ。

革命のファンファーレ 現代のお金と広告 (幻冬舎単行本)

革命のファンファーレ

著者

西野亮廣
1980年兵庫県生まれ。1999年、梶原雄太氏と漫才コンビキングコング」を結成。
活動はお笑いだけにとどまらず、絵本執筆、ソロトークライブや舞台の脚本執筆を手がけ、海外でも個展やライブ活動を行う。
2015年には“世界の恥”と言われた渋谷のハロウィン翌日のゴミ問題の娯楽化を提案。区長や一部企業、約500人の一般人を巻き込む異例の課題解決法が評価され、広告賞を受賞。
その他、クリエーター顔負けの「街づくり企画」、「世界一楽しい学校作り」など未来を見据えたエンタメを生み出し、注目を集めている。
2016年、絵本『えんとつ町のプペル』が発行部数32万部の大ヒットとなる。

要約

「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」の総合一位に輝いた本書は、新時代のマーケティング本であり、具体的には著者自身が作った『えんとつ町のプペル』という絵本の無料公開を具体例に「フリーミアム戦略」を学べる一冊。

本書の副題に「現代のお金と広告」とあるように、広告の話がメインではあるが、「好きなことを仕事化せよ」「常識に屈するな」など、これからの時代の生き方・働き方を学ぶための自己啓発書としても楽しめるだろう。

ポイント

1.常識のアップデートを止めてはならない

農業革命よりも、産業革命よりも、大きな革命が我々の時代を直撃した。それは何か? 「情報革命」だ。インターネットにより、距離や時間の壁がなくなり、モノやサービスの売り方が変わり、働き方が変わり、お金の形が変わり、そして常識も変わった。

これからは「好きなことを仕事化する時代」である。親世代の常識は「お金=ストレスの対価」であり、そんな親や先生たちとの摩擦も起きるだろう。そんな時代に、何が必要で、何が不必要になったのか?  どの職業がなくなり、何が職業となるのか?  一つずつ整理し、対応していくために、「常識のアップデート」を止めてはならない。

 

2.信用の勝ち取り方

著者曰く「好感度」と「信用」は別物だと言う。そして、信用を勝ち取るために徹底したのは、「噓をつかない」ということだ。

漁船で獲れたての魚を食べるレポートをする仕事を例に挙げ、マズイ飯を「美味い」とは言わないといけないのが、グルメ番組の出演だという。実際にはまずかったらしいのだが、この場面で「マズイ」とは言えず「新鮮で美味しい」と嘘を言わなければならないのだが、その頃には、ツイッターで食通が「あれは噓だ。魚は1~2日置いた方が美味しい」というコメントが流れる。そのタイムラインを見た人達からの信用を失うというのだ。

とはいえ、テレビだけに出演しているタレントはそんなことはなかなかできないだろう。よって、嘘をつかないくても良い環境を作ることが大切なのだという。嘘は「感情」でつくのではなく、「環境」によって嘘をつかされるというわけだ。

 

3.インターネット時代の「フリーミアム戦略」

2017年1月、『えんとつ町のプペル』の発売から、3ヶ月が経とうとしていたある日。著者は『お金の奴隷解放宣言』と題して、インターネット上で『えんとつ町のプペル』の全ページを無料公開した。直後、日本中から「作品を無料で提供してしまうと、クリエイターにお金が落ちなくなる」 「業界が疲弊する!」という非難の声が上がった。

しかし、この無料公開により『えんとつ町のプペル』の売り上げは上がり、アマゾン総合売り上げランキングで再び1位に返り咲き、23~24万部で落ち着きかけていた発行部数は一気に31万部まで伸びた。そして、もともと固定給契約であった全スタッフに、「ボーナス」も支払うことができた。

このカラクリは、一見無料のようだが、マネタイズのタイミングを後ろにズラしているだけのいわゆる「フリーミアム」戦略であり、入口を無料にすることで、更に大きな見返りを狙うものだ。我々の多くが利用しているツイッターやグーグルも同じで、無料にすることでより多くの人に利用してもらい、広告枠その他で売上を立てる。「無料にした方が売り上げが伸びる」という判断である。

こういったお金の流れについて学ぶことを放棄し、過去の常識にとらわれている人は、まさに「お金の奴隷」なのである。

 

ビジネス書は、全文を一度読むより、たった一つのポイントでも毎日読み返して自分の血肉にすることが大事。響いた点があればあなたの読書メモにも蓄積を。

 

おしまい