世の中のトレンドを見たり、自身の興味・関心を広げるために、月1回くらい書店に通うようにしている。
普段は、丸善・ジュンク堂・紀伊国屋書店あたりの大型書店に行くことが多いのだが、以前よく通ったのがTSUTAYAである。
そういえば最近TSUTAYAを見ることが減ったなと思っていたら、やはり激減しているそうだ。
直近の5年間で500店舗以上が閉店しているという。動画配信サービスに押されてレンタル業界はどこも厳しい状況なのだろう。まあ、私はレンタルよりも本が目当てではあったのだが。
コロナ前まで、TSUTAYAといえば深夜の2時〜3時まで平気で営業していた。
私の場合、書店が併設されたTSUTAYAが家の近くにあったので、週末の夜中にふらっと出かけ、ほぼ誰もいない店内でゆっくりと新刊に目を通す時間がたまらなく好きだった
また、夜中のTSUTAYAを思い返せば、高校生の頃にたまの夜更かしで変なテンションだったり、大学生の頃にしこたま飲んだ後の酔い覚ましで立ち寄ったり、社会人になりたての頃にストレスで眠れない夜を紛らわすために行ったりと、思い出に溢れている。
さらに、TSUTAYA以外にも、昔は24時間営業の店があったりもした。
例えば、渋谷のあおい書店や山下書店である。調べてみたら、両方とも2018年に閉店になっている。
我がブックオフも、昔は23時まで営業がザラだったが、最近は21時閉店が多く、22時までやっていれば良い方だ。
まあ、私の好きだった人がいない状態=儲からないということなので、営業時間を短くしたという単純な話であろう。
かくいう私も2018年に電子書籍デビューし、近年はほぼKindle本でしか読書していないという状況である。
夜中の誰もいない本屋のまったりとした雰囲気が好きだったおっさんとしては寂しい限りなのだが、これも時代の流れであろう。
書店で紙の本で立ち読みしてKindle本を買うような野暮なことをせず、たまには紙の本を買うことで全国の書店閉店ラッシュを食い止めるために貢献したいところである。
おしまい