一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

MBAに行かずに学ぶ! 会社員が日々の仕事でMBAレベルの知識を身につけちゃう方法

f:id:alonewolf_memorandum:20250203005239p:image

ここのところ、ただのイチ営業マンとしてではなく、より事業の経営に近いところで仕事を任せてもらう機会が増えている。

これをチャンスだと思い、せっかくなので、これまでのビジネス書でかじってきた知識を総動員し、ビジネスマンとしての総合力を上げていこうと思っている。

MBAに行かずにMBAレベルの知識を身につけちゃうプロジェクト」命名する(笑)

 

MBAと聞くと、ハーバードやスタンフォード、国内では早稲田や慶応といった名門ビジネススクールで学ぶ高度な知識を思い浮かべる方も多いと思う。

しかし、実はMBAで学ぶ内容の多くは、日々の仕事を通じて身につけることができるのではないかと考えている。

本記事では、MBAの主要な学びを、会社員が普段の業務でどのように実践し、成長につなげるかについて考察してみる。

 

1.経営者視点を持つ

MBAでは、企業全体を俯瞰し、ビジネスの成長戦略を考える力が求められる。

会社員としても、自分の業務が「会社の利益」や「戦略」にどのように貢献しているかを意識することが重要。

例えば、営業職であれば単に売上を伸ばすだけでなく、

・利益率の高い商品・サービスを優先して売る
・リピート購入を促進し、顧客生涯価値(LTV)を向上させる
・競合と比較して、自社の優位性を明確にする

といった視点を持つことで、単なる作業ではなく、経営的な視点で考える習慣が身につくと思われる。

 

2.データドリブンな意思決定をする

MBAでは、財務や会計、データ分析の知識を活用し、論理的に意思決定を行うスキルを学ぶ。
職場でも、感覚や経験に頼るのではなく、データを活用した意思決定を意識することで、より精度の高い判断ができるようになるだろう。

実践例:
• 営業成績を評価する際、売上だけでなく利益率や顧客単価を考慮する
マーケティング施策の効果を定量的に測定し、改善サイクルを回す(例:CVR向上率、CPAの変化)
• 社内のKPIを設定し、目標達成のためにデータを活用する(例:業務効率改善のための工数分析)

数値を根拠に判断すると、より説得力のある提案ができるようになる。

普段から定量的に考える習慣をつけることが大切だ。

 

3.フレームワークを活用して課題を整理する

みんな大好きフレームワーク(笑)

MBAでは、論理的な意思決定を行うために、多くのフレームワークを活用する。

これらのフレームワークを日々の業務で使うことで、思考の整理がしやすくなり、より質の高いアウトプットが可能となる。

代表的なフレームワーク
SWOT分析(自社の強み・弱み・市場機会・脅威を整理)
• ファイブフォース分析(競争環境を理解する)
• ビジネスモデルキャンバス(事業の全体像を可視化する)
• 3C分析(市場・競合・自社の関係を整理)
MECE(モレなくダブりなく)(課題を整理し、戦略を立てる)

実践例:
新規事業を立ち上げる場合、SWOT分析で市場環境を整理し、ビジネスモデルキャンバスで収益構造を設計することで、より戦略的な意思決定が可能になる。

 

4.ロジカルシンキングを鍛える

MBAでは、論理的に考え、相手を説得するスキルが重視される。

日々の会話や資料作成でも、「結論→理由→具体例」の順で伝えるよう意識することで、相手に納得感を持ってもらいやすくなる。

例えば、上司への報告で、
「〇〇の売上が下がっています」ではダメで、「〇〇の売上が下がっています。その理由はAとBで、解決策としてCを提案します。」と伝えるだけで、より納得感のあるコミュニケーションが可能になる。

 

5.ファイナンス思考を持つ

MBAでは、損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CF)を読み解き、企業の財務健全性を評価するスキルを学ぶ。

会社員も、最低限の財務知識を持つことで、より経営的な視点を持つことができる。

実践例:
• 自分の仕事がPLのどの項目に影響を与えているかを理解する(コスト削減=利益率向上)
• ROI(投資対効果)を意識し、効率的なリソース配分を考える
キャッシュフローを重視し、短期的な利益だけでなく、長期的な視点で戦略を考える

これらの知識を持つだけで、経営層の意思決定の背景が理解しやすくなり、より効果的な提案ができるようになる。

 

6.リーダーシップとマネジメントを意識する

MBAでは、チームマネジメントやリーダーシップのスキルも学ぶ。

たとえ部下がいない立場でも、周囲を巻き込んで成果を出すスキルは重要である。

・チーム内で情報共有を積極的に行い、意思決定をスムーズにする
・プロジェクトの進捗を管理し、リスクを事前に把握する
・メンバーのモチベーションを高めるために、フィードバックを意識的に行う

単に「指示された仕事をこなす」のではなく、「どうすればチームの成果が最大化するか」を考えることが、MBA的な成長につながる。

 

7.ビジネスモデルを研究する

MBAでは、さまざまな企業のビジネスモデルを分析する。日々の業務でも、他社の成功事例を学ぶことで、自社の戦略に活かすことができるだろう。

例えば、
・競合他社の成功要因を分析し、自社の施策に応用する
・異業種のビジネスモデルを研究し、新しいアイデアを考える
・自社の強みを活かした戦略を設計する

日経新聞経済誌などを活用し、ビジネス事例を積極的に学ぼう。

 

8.実践的に学び、仮説検証を繰り返す

MBAでは、ケーススタディを通じて実践的な学びを得る。仕事でも、単に業務をこなすのではなく、「仮説→実行→検証→改善」のサイクルを意識する。

例えば、新しいマーケティング施策を試す際、
・まずは小規模でテストし、データを収集する
・結果を分析し、改善点を見つける
・成功した施策を拡大し、継続的に改善する

このように、日々の業務を実験の場と考えることで、実践的なスキルが身につく。

 

9.人脈を広げ、多様な視点を取り入れる

MBAの大きな価値の一つは、人脈形成である。社内外のネットワークを広げ、異なる業界や職種の人と交流することで、新しい発想が生まれる。

・異業種交流会に参加し、最新のビジネストレンドを学ぶ
・社内の他部署の人と積極的にコミュニケーションをとる
SNSやオンラインコミュニティを活用し、知見を広げる

多様な視点を取り入れることで、自分のビジネス感覚が磨かれるだろう。

 

10.「学び続ける姿勢」を持つ

MBAの学びは一生続く。仕事を通じてMBAレベルの知識を身につけるためには、常に新しい知識を吸収し、実践する姿勢が欠かせない。

学習リソース

・ビジネス書を読む
ビジネス誌・オンラインメディアを活用する(NewsPicks、日経ビジネスなど)
・オンライン講座を受講する(グロービス学び放題など)

 

だいぶ長くなったが、これらを意識することで、MBAに匹敵する学びを得ることができるのではないかと思う。

 

おしまい