一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

コロナ禍のテレワーク時代に引きこもって勉強したら人生が変わった話

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今から少し前の2020年初頭、世界は一変した。

新型コロナウイルスの流行により、私たちの生活様式は大きく変わり、特に働き方においては、テレワークが一気に普及した。私自身もその波に飲まれ、自宅での勤務を余儀なくされた。しかし、振り返ってみると、あの時期こそが私の人生の転機だったと確信している。

仕事に本気で向き合うことを本格的にやめ、自己投資に全振りした結果、大量の読書体験を得たり、コンプレックスだった日経新聞を克服したり、最終的に年収アップの転職に成功した。

 

仕事で左遷 → テレワーク開始 → 人生を変える大チャンス到来

私がこのテレワーク生活に入ったのは、ちょうど仕事で左遷されて数年経過したことだった。

このブログで何度も書いているが、左遷されたのは職場の先輩と口論になったのが原因で、花形の経営企画の部署から、あまり重要ではないルート営業の部署に回されることになった。

「もう頑張るだけムダだな」と気づいた私は、仕事に対するモチベーションを完全に失った。しかし、これはある意味ラッキーだった。

そして、コロナ禍という僥倖が重なる。テレワークという環境のおかげで、「仕事に対する熱意がゼロでも、周りにバレない」という最高の状況が生まれた。

 

そこで私は決断した。

「仕事は最低限こなして、プライベートに全振りしよう」

この決断が、結果的に私の人生を変えることになった。

 

徹底的な読書生活のスタート

私はずっと、「自己啓発書やビジネス書を集中的に読みたい」と思っていた。

しかし、それまでの忙しい生活では、なかなか本を読む時間を確保できなかった。

仕事は適当にこなしつつ、空いた時間はすべて 読書に充てることにした。

最初に手に取ったのは、有名な自己啓発書たち。

• 『金持ち父さん貧乏父さん』 → 「お金持ちの考え方」を学ぶ
• 『7つの習慣』 → 「成功する人の思考・行動習慣」を学ぶ
• 『思考は現実化する』 → 「成功するためのマインドセット」を学ぶ

などなど。

これらの本は、どれも 「もっと早く読んでおけばよかった!」 と思うほど衝撃的だった。

 

コンプレックスだった「日経新聞」を克服

自己啓発書を読み進めるうちに、もうひとつ気になっていたことに挑戦しようと思った。

それは日経新聞である。

私はこれまで、人知れず「日経新聞を読めない」というコンプレックスを抱えていた。

金融・経済用語が難しすぎて挫折してしまう。しかし、これも 「今こそ克服すべき課題だ」 と考え、意識的に日経新聞を読むことを習慣化した。

最初はまったく意味がわからなかったが、毎日グーグルを片手にわからない用語は徹底的に調べて理解してからその日を終えることを日課にし、少しずつ理解できるようになった。

結果的に、「日経新聞を読むことが苦にならないレベル」まで達することができた。

 

仕事の空き時間に転職活動をする

コロナ禍から世間が完全に元通りになりつつあった2023年夏、私は転職活動を始めた。

この時も、普通に転職活動をするのではなく、「仕事中に転職活動をする」という荒技に出た。

テレワークが定着していたので、 採用面接を受けてもバレない環境だった。

クライアントからの電話に対応がてら、転職エージェントと面談したり、企業の採用面接を受けるというスタイルで過ごした。もはや辞める気しかなかったので、これがバレて懲戒処分を喰らうくらい何てことはなかった。

これを数ヶ月続けた結果、 年収が大幅にアップする転職に成功!

私は、かつての職場よりも待遇が良く、やりがいのある環境に移ることができた。

 

「仕事を頑張るのをやめる」ことの重要性

ここで強調したいのは、「中途半端に仕事を頑張らない」ということだ。

私は、左遷された時から「どうせ評価されないなら、無駄に頑張るのはやめよう」と心に決めた。

多くの人は、「今の仕事が嫌なら転職しよう」と考えるが、その過程で 「今の仕事も頑張りながら転職活動をする」 というスタンスを取ってしまう。

しかし、私の経験から言えば、それはとても非効率的だ。

むしろ、「仕事を手抜きして、そのエネルギーをすべて自己投資と転職活動に注ぐ」 ほうが、圧倒的に早期に成果が出る。

 

私の場合、これが可能だったのは 「コロナ禍のテレワーク環境」 という特殊な状況だった。

今振り返ると、これはおそらく「人生で二度とないラッキーな機会」だったと思う。

 

人生を変えたのは「ラッキーな機会を活かす力」

結局のところ、私が人生を変えられた最大の理由は、「ラッキーな機会を活かしたこと」にある。

もし、私が左遷されていなかったら?
もし、世の中がテレワークにならなかったら?

たぶん、私は今でも「もっと本が読みたい」、でも「日経新聞が読めない」と悩みながら、それなりの給料をもらいながらも、悶々と前職で働き続けていたと思う。

 

人生において、「ピンチはチャンス」 という言葉は本当だ。

 

むしろ、「ピンチをチャンスに変えられるかどうか」こそが、人生の分かれ道なのかもしれない。

そして、私は「仕事を頑張ることをやめる」という選択によって、チャンスを活かすことができた。

もし、あなたが今の仕事に悩んでいるなら、「思い切って仕事を手抜きし、プライベートに全振りする」ことを考えてみてほしい。

それが、あなたの人生を変えるきっかけになるかもしれない。いや、なると思うのだ。

 

おしまい