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【成功へのメモ】『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』

成功本まとめシリーズ。

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] (角川文庫)

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話

著者

坪田信貴
坪田塾塾長。累計120万部突破の書籍『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』や累計10万部突破の書籍『人間は9タイプ』の著者。これまでに1300人以上の子どもたちを子別指導し、心理学を駆使した学習法により、多くの生徒の偏差値を短期間で急激に上げることで定評がある。大企業の人材育成コンサルタント等もつとめ、起業家・経営者としての顔も持つ。テレビ・ラジオ等でも活躍中。

要約

本書は、著者である坪田信貴氏が指導した「さやか」という女子高生の驚異的な成長の物語である。彼女は高校2年生のとき、偏差値が30台であり、ほぼ学年最下位の成績だった。学校の授業についていけず、教師からも見放されていたが、ある日突然、「慶應大学に行きたい」と言い出す。

普通なら「無理だ」と言われそうな挑戦だったが、著者は彼女を見捨てなかった。むしろ、彼女の性格や考え方を分析し、最適な学習方法を提案していく。例えば、基礎知識がほとんどない彼女には、小学生向けのドリルから学び直すことを提案。さらに、彼女が「暗記が苦手」と思い込んでいたことを心理的なバイアスと捉え、「人は誰でも暗記ができる」ことを教える。

また、著者は彼女に「自分で考える力」をつけさせるために、ただ答えを教えるのではなく、「なぜそうなるのか?」を考えさせる対話型の学習を導入。結果、さやかは勉強の楽しさを知り、次第に自ら進んで学習に取り組むようになる。最終的に、わずか1年で偏差値を40以上も上げ、慶應義塾大学総合政策学部に現役合格を果たす。

この物語の核心にあるのは、学力は「才能」ではなく「環境と努力」で決まるという考え方だろう。著者の指導によって、さやかは「自分にはできない」という思い込みを捨て、「努力すればできる」と信じられるようになった。その結果、彼女の学習効率が飛躍的に向上し、信じられないような成果を手にすることができた。

ポイント

本書が示す重要なポイントは、大きく分けて以下の3つである。

①「やる気」は後からついてくるもの

多くの人は、「やる気が出ないから行動できない」と考える。実際、さやかも最初は勉強を嫌っていたが、小さな成功体験を積み重ねるうちに学ぶことの楽しさを知り、やる気が生まれていった。

これは勉強に限らず、どんな分野にも応用できる考え方だ。まずは小さな行動を起こし、成功体験を積み重ねることが重要である。

②「性格に合った学習法」が最強

坪田氏は、生徒の性格を分析し、それぞれに合った学習法を提案する。「ビジュアルで覚えるのが得意なタイプ」「論理的に考えるのが好きなタイプ」など、人によって最適な勉強法は異なる。これを無視して、画一的な勉強を押し付けるのは非効率だ。

例えば、さやかは「文字だけの教科書を読むのが苦手」だったため、マンガや図解を活用して勉強する方法を取り入れた。その結果、難解な内容でもスムーズに理解できるようになった。

このように、自分の特性に合った学習法を知ることが、効率的な勉強の第一歩となる。

③「できない」のは才能のせいではなく、思い込みのせい

本書の中で、さやかは「私は頭が悪いから勉強しても無駄」と思い込んでいた。しかし、坪田は「それは事実ではなく、単なる思い込みだ」と指摘する。実際に、彼女は適切な方法で勉強を始めた途端、どんどん成績が向上していった。

この話から学べるのは、多くの人が「無理だ」と思っていることの多くは、単なる思い込みであるということだ。もし「自分には無理」と感じることがあれば、それは本当に事実なのか、単なる思い込みなのかを疑ってみるべきだろう。

まとめ

本書は勉強本の枠を超えた「人生の指南書」

本書『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』は、単なる受験成功のサクセスストーリーではない。本書の本質は、「人は変われる」というメッセージにあると思う。

「学力が低いから無理」「自分には才能がない」と思っている人にとって、この本は強烈なカウンターパンチになるだろう。さやかが変われたように、誰でも正しい方法と努力次第で大きく成長できる。そのことを、本書は実例をもって証明している。

一方、これは穿った見方にはなるが、実は主人公のさやかは自頭はすこぶる良かった可能性がある。実際、名古屋の私立名門女子高に通っていた点を考慮すると、その可能性は高い。であれば、ある程度本書のサクセスストーリーも割り引いて考える必要があるかもしれない。

とはいえ、受験生はもちろん、「何かに挑戦したいが、自信が持てない」という人にとっても、本書は大いに参考になるはずだ。学ぶことの楽しさや、自分を変える力を信じる大切さを改めて教えてくれる一冊である。

 

ビジネス書は、全文を一度読むより、たった一つのポイントでも毎日読み返して自分の血肉にすることが大事。響いた点があればあなたの読書メモにも蓄積を。

 

おしまい