
人は誰しも、寿命が来る。
日本人男性の死亡の最頻値は88歳なので、まだ半分と少しある。ちなみに、平均寿命(約81歳)よりもかなり高いこの数値のほうが、実体感に近い「寿命の目安」として有用と思われる。わからない人は、違いを調べてみよう。
近頃、確実に若さというアドバンテージが削り落ちていることを、肌で実感する年齢になった。
30代前半までは、週に何度も街に立ち、アポをこなし、女修行にに全力を尽くしていた。最近は、仕事に忙殺され、ストナンも週に一度、せいぜい二度、それも最大1時間程度となっている。
それでも「行かないよりマシだろう」と自分に言い聞かせ、夜の街に立つようにする。
この歳になると、すぐに感覚が失い、脱落していく。たとえ短時間でも、たとえ数人でも、声をかける習慣を続ける。
若くないというハード過ぎる世界
ナンパにおいて若さが武器であることは否定できない。
残酷だが、年齢を重ねた男が、20代と同じフィールドで勝負するには、圧倒的な準備と戦略が必要になる。ナンパ界でアラフォーというのはハード過ぎる世界だ。
だからこそ、焦っている。
いつまでも現役ではいられない。確実にカウントダウンが進んでいる。
この焦燥感を今は楽しみつつ、ナンパ引退後はマチアプでまったりセ○レでも探そうと思っている。
来る決戦に備える
準備なき者に、勝利は訪れない。
いま、取り組んでいるのが筋トレとタバタ式トレーニングだ。
どちらも地味だが、それは確実に身体に跳ね返っている。
同じ体重でも腹が明らかに引き締まるのと、何より、「自分は来る決戦に備え準備している」という安心感が生まれる。
「すぐに引く」ストナンの美学
ちなみに、自分のスタイルはシンプルだ。声をかけて反応がなければ即撤退。無視されたら、それでおしまい。しつこく食い下がらない。ましてや道をふさいだり、相手の行動を妨げたりするのは論外である。たまにやっている奴がいるが、本当に邪魔なのでタヒんでほしいと思っている。
ナンパとは、こちらからの一方的な働きかけなので、相手が拒否する自由を持っているのは当然である。
法とナンパ
さらに、この場を借りて、ナンパという行為と法の関係についても明確にしておこう。
ストリートナンパが「違法」なのかどうか、曖昧なまま語られることが多い。
だからこそ、自分のしている行為が、どこまでが許され、どこからがアウトなのかの線引きを理解したうえで、街に立つことは大切だと思う。
まず明確にしておくと、私のような「一声かけて反応がなければ即撤退」「追いかけない」「身体に触れない」「通行を妨げない」スタイルは、基本的にはすべての主要な法令に抵触しない。
たとえば——
軽犯罪法では「みだりに人に声をかけ、その行動を妨げた者」を対象にしている。だが、断られた時点ですぐに引くのであれば「妨げ」に該当しない。
迷惑防止条例も「つきまとい」「卑わいな言動」「正当な理由なき再接近」がポイントであり、こちらが引いた時点で該当要素はなくなる。
道交法・住居侵入・児童福祉法なども、物理的に邪魔をしない/私有地に入り込まない/相手が成人であるという前提を守れば、セーフだ。
もちろん、ストーカー規制法のように継続的な接触や待ち伏せが禁止されている法律もある。だが俺は、同じ相手に二度声をかけることもなければ、連絡先を聞くようなこともしないため。これに該当するリスクはゼロだ。
法令順守が、自分のストリートナンパの流儀であり、戦う上での最低限のルールとしている。
本番の夜に、すべてを賭ける
いつか夢見ている。
仕事を今よりも上手く回せるようになり、定期的に出撃できるようになる日。
それが決戦の時期だ。
その夜に、ベストの状態で街に立てるようにしたい。
筋トレをし、心拍数を上げ、週1でも街に立ち続ける。
今、虎視眈々と準備しているのだ。
おしまい