一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

オンラインカジノにハマる暇があるなら、勉強しよう

ここ最近、オンラインカジノにのめり込む人間が増え、社会問題になっている。

先日も、フジテレビの社員が書類送検されたというニュースを目にした。

 

金額にして640万円という。

私は、そもそも賭け事のどこが面白いのかがわからないし、それに人生を棒に振るリスクを負ってまで賭けるという感覚が理解できないのである。

 

ギャンブルの本質は“期待値マイナス”

カジノにせよ、パチンコにせよ、宝くじにせよ、「胴元が必ず勝つ」ように設計されている。

プレイヤーは、不正をする場合を除き、数学的に負けることが確定しているゲームに金を投じているのだ。確率や統計に明るくなくても、冷静になって考えればバカバカしい構造だ。これにのめり込む人間は、理屈で考えられない人間で、頭が弱いと思わざるを得ない。

 

それでもギャンブルにハマる人がいるのはなぜか。理由は単純で、脳が“快楽”を覚えるからだ。オナニーと一緒である。

オンラインカジノは、スマホ一つで即座に賭けられる。頭を使う必要もないし、結果もすぐに出る。脳内にドーパミンが分泌され、瞬間的な高揚感がある。これはソーシャルゲームのガチャや、コンビニのスクラッチくじとも似ている。

だが、その興奮は一過性であり、当たり前だが何も残らない。むしろ「また次も勝てるかも」という誤認識を強化し、そうしてジャブ中になるのである。

 

スキルと経験に投資する

人生を変えるギャンブルがあるとすれば、月並みな言い方かもしれないが、それは「自分に賭けること」だけだ。

学びやスキルアップに投じた時間は、基本的に“期待値プラス”である。少なくともマイナスにはならない。今日勉強したことが、未来の自分を助けてくれる可能性は高い。

例えば、1時間のスキマ時間があったとして、そこでオンラインカジノを開くのではなく、本を読む、グロービス学び放題で動画を見る、資格試験の問題を解く。そういった積み重ねこそが、未来の年収を高めたり、選択肢を広げる。

そして、時期を見て実際に転職や起業する。強いて言えばこれがギャンブルなのかもしれない。

 

スキルは再現可能である。たとえば、英語を話せるようになったら、今後何度でもその力を使える。営業スキルを身につければ、転職市場での価値も高まる。これはギャンブルとは決定的に異なる点である。

 

人生は中毒でなく、習慣で変わる。

刺激・快楽に身を任せるのではなく、習慣で人生を変える。これが、自分の時間とお金を活かす唯一の方法だ。

 

今や人生は100年近い長期戦である。短期的な興奮に逃げるより、地道な積み重ねを楽しめる人間が、最後に笑うのである。

 

おしまい