一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

Windows95には間に合わなかった。でも、ChatGPTには乗れた。

f:id:alonewolf_memorandum:20250602210629p:image

最近、生成AIのことばかり書いている。

だがそれも無理はない。それだけ私の人生に、生成AIという存在が深く入り込んできたということだ。

 

何年か前に、世間がChatGPTに沸き始めた頃、私はそこまで飛びつかなかった。どこか冷めた視線で見ていた。

「また一過性のテクノロジーバズか」と。

 

しかし、それでも私はChatGPT Plus(月20ドル)にだけは課金を続けていた。

本能的に「これは何かに化けるかもしれない」と感じていたのかもしれない。

 

そしてある日、それが自分の業務と劇的に噛み合い始めた瞬間があった。

それはまるで、パズルの最後の一片がカチリとはまるような感覚だった。

 

今日は、その“静かな革命”について書いてみようと思う。

 

1. 「Windows95には間に合わなかった」

1995年、Windows95が発売され、時代は「インターネット元年」を迎えた。だが当時の私は小学生で、その革命をただ傍観するしかなかった。一部の大人たちがパソコン通信に夢中になっていた姿だけが記憶に残る。ネットで何かを生み出すには幼すぎたし、そもそも“何かを生み出す”という発想すらなかった。

 

今思えば、あの波に本気で乗れた人間は羨ましい限りだ。

 

だが──2023年、私は新しい入口の前に立っていた。名は「ChatGPT」。ようやく“間に合った”感覚があった。

 

2. アシスタント退職→AIに触れる

きっかけは些細なことだった。私の下についていた事務アシスタントが突然辞めたのだ。正直なところ、辞められて困った。細かい書類の整理、議事録の作成、業界情報のリサーチなど、地味だが重要な業務を一手に担っていた人材だった。

 

だが、次のアシスタントがなかなか決まらない。たとえ決まったところで、またすぐ辞めるかもしれない。そんな不安のなか、私は初めてChatGPTを本気で触った。以前から存在は知っていたが、実務で使う発想はなかった。

 

「おい、オマエは議事録のたたき台くらい作れたりするのか?」

と軽い気持ちで会話して試したのが、すべての始まりだった。

 

3. 具体業務×AI(議事録・業界調査・稟議)

いやはや驚いた。

当時は今ほど正確ではなかったが、明らかに“使える”。

雑な会話の書き起こしから、要点を抽出し、会議の目的やアクションをきちんとまとめてくる。業界動向を訊けば、それらしい構造で情報を並べてくれる。稟議書の文章を整えてほしいと言えば、形式的な文面から論理の再構成までやってのける。

 

多少の手間はかかる。だが何度でも指示を変えられる。反論もせず、疲れもせず、24時間応答してくれる。

 

このとき私は直感した。

 

「これは、単なる便利ツールではない。“労働力”そのものだ。」

 

4. 脂の乗ったアラフォーに来た波

私は今、アラフォーである。体力は落ちたが、判断力と経験値は過去最高を更新し続けている。若い頃ならAIのポテンシャルを理解できなかった。老境に入っていれば、新技術への適応力が下がっていたかもしれない。

 

この脂の乗ったタイミングで、生成AIという“史上最大の生産性ツール”に出会えたのは、もはや運命と呼ぶべきだ。

 

Windows95には間に合わなかった。だが今度は、間に合った。

それも、スキルも経験も持った状態で。

 

5.社員数の最適化と意思決定者の価値

ここまで来ると、ひとつの問いが生まれる。

 

「AIがここまでやれるなら、会社に必要な“人間”の数は、これからもっと減っていくのではないか?」

 

実際その通りだと思う。情報収集、文章作成、企画のたたき台…従来なら複数人で分担していた業務が、今では1人+AIで完結する。

 

人員の最適化が進めば、経営はもっと軽くなる。そして大切なのは、意思決定を担う人材がどれだけ“AIを使いこなせるか”にかかってくる。

 

AIは、使う人間の力量を露骨に映し出す。だからこそ、AIを使える人間が、会社の中核になる。これは経営者としての価値の再定義だ。

いつか、俺も経営者になれるかもしれない・・。そんなことを思い始めた今日この頃である。

 

6. 日本人の利用率と、自分の立ち位置

ふと疑問に思った。ChatGPTの利用率は、日本全体でどのくらいなのだろうか?

 

調べてみると、触ったことがある人は2〜3割程度。本格的に“仕事で使っている”人間は、まだ全体の5%に満たないという。

 

つまり私は、少数派にいる。ChatGPTを使い倒し、スキルを拡張させている人間のひとり。これは自惚れでもなんでもない。統計が示す客観的な事実である。

 

周囲に「ChatGPTって実際どう?」と訊かれることが増えた。それはつまり、“もう乗っている人間”として、見られ始めているということだ。

 

7. まとめ:「今、誰よりもいい場所に立っているのかもしれない」

思えば、「優秀なアシスタントが辞めた」という小さな事件が、私の働き方を大きく変えた。

 

ChatGPTという“疲れない、辞めない、文句を言わない同僚”を手に入れたことで、私は組織の中で数倍の成果を出せるようになった。

そして今、こう思う。

 

「これはチャンス以外の何物でもないのではないか?」

 

年齢も、経験も、そして技術も揃っている。

あとは、どこまでこの波を乗りこなせるかだけだ。

 

かつての革命に間に合わなかった男が、今、第二の革命の先頭に立とうとしている。

そんな未来があっても、きっと悪くない。

 

おしまい