
仕事終わりの夜には、いつも選択肢がある。ナンパに出るか、帰宅して勉強するか。
新橋などの繁華街を歩けば、ほどよく酒が入った女たちがフラフラしている。タイミングさえ合えば、連れ出せるし、時折り「即る」ことも可能だ。だが、それで快楽以外に何が残るだろう?
一方で、家には飲みかけのマネー本と、朝チェックできなかった日経電子版。Kindleにはセールで買ってしまった積読の山。
いつしか、こう考えるようになった。「ナンパは1日30分でいい。行き帰りの道中では、しっかり金持ちになるための勉強をする」と。
この生活スタイルが確立してから、自分の中の“金持ちマインド”は加速してきている。
たった30分のナンパと、90分の勉強。この繰り返しが、自分を自由に近づけている実感がある。
なぜ金持ちになりたいのか?──「逃げる力」を得るために
自分は“高級取り”を目指しているわけではない。ブランド品やタワマンに憧れているわけでもない。
むしろ、静かに働き、静かに引退する人生でいいとすら思っている。
だが、「嫌な仕事を辞められない人生」だけはごめんだ。その瞬間が来たときに、「よし、辞めよう」と言えるメンタリティ。
それを支えるためには経済的余裕が必要だ。その“逃げる力”こそが、真の自由であり、自分が金を稼ぎたい理由の本質であると言える。
むかしから私淑する橘玲先生もこう言っている。
経済的に独立していれば、理不尽なことが起きたらいつでも別の場所に移っていける。「自由」とは、イヤなことをイヤだといえることなのだ。
お金があれば、シャネルの服やスーパーカー、豪邸やプライベートジェットだって買えるだろう。これはたしかにそのとおりだけど、お金にとらわれない「自由」に比べたら、そんなものになんの価値もない。
そして、55歳頃にはセミリタイアしたいと思っている。今がアラフォーなので、時間はそう多くは残されていない。
であれば、ナンパに2時間も3時間かけてる場合じゃない。それはもう、ただの気分転換なく、ガチの競技になってしまう。
ナンパ自体を完全にやめるつもりはない。
だが、行き帰りの道中では“インプット”に徹する。
NHK NEWS WEBを見たり、オーディオブックを流す日もある。気になる企業があれば、SWOT分析を頭の中で回し、ChatGPTに「自分が社長ならどうするか」と問いかける。
「知→観→考」三位一体の勉強
ナンパが、私は机に向かう。読むべき本、チェックすべきニュース、ChatGPTで回す思考実験。
この一連の作業には、明確な設計がある。以下の三位一体だ。
【1】座学:マインドセットを学ぶ
まずはマネー本で“金持ちの思考様式”をインストールする。「資産と負債の違い」「浪費と自己投資の線引き」、「お金は奴隷ではなく道具」など——
こうした土台がなければ、稼いでも残らない。自分が繰り返し読むのは、『思考は現実化する』『金持ち父さん貧乏父さん』『となりの億万長者』などだ。
【2】実学:現実の動きを知る
次に、ニュースで“お金が動く現場”を見る。新聞のビジネス欄、経済面、企業ニュース。
ChatGPTで要約をかけ、キーワードで読み流す。気になる企業があれば、PESTやSWOTで軽く整理してみる。
この“観察”の習慣があると、世界の動きが「自分に関係あること」に変わっていく。
【3】ケーススタディ:自分ならどうするかを考える
最後に、「自分が社長だったらどうするか?」と考えてみる。これはナンパと似ている。
現場で相手の反応を見て、仮説を立て、修正していく。ChatGPTに「この業界で自分が起業するなら?」と問い、5分で戦略メモを作る。
これが、夜90分の中で回している「知→観→考」のサイクルである。ナンパは30分。だが、金を稼ぐ知力を、毎晩このサイクルで鍛えている。
Kindleセールのトラップ
少し話は逸れるが、私が“金に弱い瞬間”は、コンビニやAmazonで何かを「買ってしまう」時だ。これはマイクロソフトの日本法人の社長で、同じく私が私淑している成毛眞さんも言っていた記憶がある。
特にKindleセールには弱い。1500円が750円に下がっているだけで、脳が勝手に“得した”気分になる。
だが、本当に必要だったのか? 買った直後は幸福感・安心感に包まれるが、一生開きもしない本がKindleライブラリの中で沈んでいる。
これは情報の問題ではない。感情の問題である。割引率という外部刺激に対して、自分の行動をコントロールできない。
このままでは、金を稼いでも金に支配される人生になる。
「セールに抗う」訓練
最近、自分のなかで「金を守る」という行為を“感情の管理”と結びつけて考えるようになった。
買うか迷ったら、24時間保留する
割引率ではなく、「定価でも買いたいか?」を基準にする
必ず「この商品は、未来の自分を助けるか?」と問いかける
この3つだけでも、無駄な出費は大きく減った。そして何より、「オレは買わされていない。選んでいる」という感覚が、自信を生む。
さらに、「安いから買う」という癖は、“時間の浪費”にもつながっていた。99円の本でも、読む時間・要約する時間・管理する時間は消費される。
安くても、自分の人生のリソースを奪ってくるのだ。だからこそ、金を守るとは、感情と時間の制御でもあると知った。
まとめ:「金持ちマインド」は日々の選択でつくられる
ナンパ30分。勉強90分。この小さな“夜のリズム”が、私を自由に近づけてくれている。
会社をいつでも辞められるメンタリティ
55歳でのセミリタイア
金に支配されず、金を味方につける感情管理
どれも、派手ではない。
だが、今日も30分だけ街を徘徊し、あとは学びの時間とする。この同僚には内緒の自己研鑽の時間が、私の“金持ちへの道”になると信じている。
おしまい
