一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

スマホより先に壊れるのは俺たちだ

今年の夏、スマホの動きがやけに悪い。

長年使い続けているので最初はバッテリーの寿命かと思ったが、外気温は35℃超、一匹狼的体感温度は余裕で40℃を超える日が続いている。

もはや小学校で習った“温帯”などという気候区分は現実離れしている。

 

高性能を謳うiPhoneですら「高温のため、一部の機能を制限します」と音もなく訴えてきている。外で操作していると、とにかく動作が遅い。今日もPayPayが起動できずに困った。

何も言わず、スマホは“自分を守るために”仕事をサボり始めている。

それに比べて我々人間は? クーラーの効かない屋外で汗だくになりながら、クライアントの元へ向かう。壊れるのは、たぶんスマホより俺たちのほうが先だ。

 

気候区分ではいまだに「温帯」と分類される東京。

だが、熱帯夜、連日の猛暑日ヒートアイランド

かつて行ったフィリピンやバンコクと比べても体感は遜色ない。

私のガキの頃(30~35年前)と比べると、信じられない暑さである。

気候の南方化はすでに完了していて、もはや東京は東南アジアの延長線上にあると言っても過言ではない。

 

そんな中で、会社が「ビジネスカジュアル可、ポロシャツOK」と言い出した。

控えめに言ってもこれは革命だ。

通気性、速乾性、見た目のきちんと感も保ちつつ、生き延びるための装備と言っていい。

私はこの夏、ポロシャツによって命をつないでいる。

 

この異常な東京の夏に必要なのは、根性じゃない。冷静な適応だ。

スマホすら壊れるこの環境で、我々が生き残るには「装備を変える」しかない。

ポロシャツは、その第一歩。もはや東京の夏は亜熱帯だと割り切り、Tシャツや短パンが許容される日が来ると嬉しい。

真面目さや誠実さは、服装ではなく行動で示せばいい。優秀さは仕事の内容だけで判断すればいい。そうした価値観への転換が進んでいくことを願う。

 

おしまい