一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

クーラー漬けが体力を奪う

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最近明らかに体力が落ちてきた。

なんなら駅の階段で息が切れるし、客先に行く途中に暑さで気が遠くなるし、仕事から帰宅後は動く気力も湧かない。

 

年齢のせいが大きいのだろうが、昔と大きく違う点に一点気がついた。

転職してからというもの、夏はほぼ丸一日クーラーにあたり続けているのである。

 

朝起きてすぐにエアコンのスイッチを入れ(なんなら前の日の夜から付けっぱなしの日も多い)、仕事中も常に冷房に包まれ、駅直結のオフィスタワーで働いているので、ほぼずっと冷房にあたっているのである。

最近は商談もWEBが多く、外に出る機会も少ない。常に“快適”な空間にいることで、逆にどんどん身体が弱体化しているのではなかろうか。

 

「汗をかかない」ことが招く不調

調べてみると、これは典型的な“冷房疲れ”だった。

このブログの趣旨ではないので詳しくは書かないが、長時間エアコンの効いた空間にいると、体が本来もっている「体温調整機能」が鈍るのだという。

 

思い返せば、ここ数年、通勤や外出時も「いかに汗をかかないか」ばかりを考えていた。汗をかく=自分が不快・周りから見ても清潔感がない。そんなイメージで汗を忌避していた。

 

でも実際は、汗をかくことこそが人間本来の生命活動である。

実際、すぐに着替えたりシャワーを浴びられる前提ではあるが、汗をかいたあとはスッキリしたりもする。

 

寝る時だけクーラー。日中は“少し不快”を許容する

そこで、自分の生活を見直してみた。

まず、自宅での日中のクーラーをやめた。汗をかくことを怖がらず、むしろ少し汗ばむくらいの状態を“デフォルト”にする。

 

そして夜だけクーラーをつけることにした。温度はこれまでより直接風が当たらないように気をつけ、薄手の布団と長袖長ズボンで快適に眠る。

 

こうして1週間ほど過ごしてみると、朝起きた時のだるさが明らかに軽減された。日中も頭がぼんやりしにくくなり、身体を動かしたいという欲求も自然と湧いてくる。

 

「ちょっと不快」を許容するだけで、身体が本来のリズムを取り戻しはじめる感覚がある。

 

自宅風呂を“簡易サウナ”にするという習慣

さらに、汗をかく習慣として取り入れたのが「自宅風呂サウナ」だ。

やり方はシンプル。40℃のお湯をたっぷり張り、浴室暖房をONにして、5〜10分ほど密閉状態にしてから入る。蒸気と熱気で一気に汗が噴き出し、10分もしないうちに全身が“ととのう”。

 

終わったら水分補給とクールダウンをしっかりと。クーラー前で涼む時間もまた心地よい。この風呂サウナを週に2〜3回続けると、日中でも汗が自然に出るようになり、夏の暑さが以前ほど苦にならなくなる。

サウナに行く時間が取れない人でも、風呂と浴室暖房を使えば“自宅で汗腺の再起動”ができる。

 

快適な生活の代償として、汗をかかない身体になっていく──

これは気づかぬうちに、体力や回復力、そして生命力そのものを削っている行為かもしれない。

だからこそ、「あえて汗をかく時間」を意識的に作ってみる。

それが日々の活力を取り戻す第一歩になる。

 

おしまい