ちょっと前に、プレジデントオンラインの記事『年会費5万円払っても損しない…プレミアムなクレジットカードを持つ若者がじわじわ増えているワケ』を読んだ。
年会費5万円。
数字だけ見るとそれなりの値段だが、最近はこのクラスのカードを若いうちから持つ人が増えているらしい。
さすがに年間数十万となると躊躇するが、私自身も、家や車の購入費・維持費に比べれば、明らかに安いと思っている。すなわち、ステータスを示す手段としてはコスパが悪くないように感じる。
各カードのプレミアムカードには、ラウンジやコンシェルジュ、会員限定イベントといった特典がある。基本的に初期費用はゼロで、毎年の年会費だけ払えばいい。
他人に見せる機会は、ほぼ会計時に限られるが、その場では確かな効力を発揮する。
というか、保有していること自体、精神的に優位に立てるので、それだけでも意味があるのかもしれない。
世の中には、ステータスを示す手段がいろいろある。
時計、車、持ち家、旅行や体験など。
それぞれ初期費用や年間コスト、資産価値、見せやすさが違う。
形に残るもの(時計、車、家)もあれば、消費して終わるもの(旅行・体験)もある。
それぞれにメリットとデメリットがある。
コスパの観点で見たランキング(私の印象)
1位:高級時計…資産性と見せやすさのバランスが良い
2位:プレミアムカード…コストが安く長く使える
3位:住居…立地次第で資産性があるが流動性は低い
4位:高級車…存在感抜群だがコスト負担が大きい
5位:旅行・体験…資産にならないが幸福度は高い
以下は、初期費用と年間コストを並べた比較表である。
| 項目 | 初期費用 | 年間コスト目安 | 資産価値の維持 | 見せやすさ | 主なメリット | 主なデメリット |
|---|---|---|---|---|---|---|
| プレミアムクレジットカード | なし | 5〜10万円 | 0(資産ではない) | 会計・予約時など限定 | ラウンジ/コンシェルジュ/優待 | 資産価値は残らない |
| 高級時計(ロレックス等) | 100〜300万円 | ほぼ0(OH等で数万円/数年) | 高(モデル次第で値上がりも) | 日常で常に見せられる | 長期資産性/一目で伝わる | 初期費用が高い |
| 高級車(ベンツS等) | 1,000〜2,000万円 | 100〜200万円(税・保険・車検・駐車場・燃料等) | 低(減価が大きい) | 非常に高い | 圧倒的存在感/快適性 | 減価・維持費負担が大きい |
| 旅行・体験(高級ホテル/Fクラス等) | 都度払い | 年数十万〜数百万円 | なし(思い出のみ) | SNS・会話で共有しやすい | 特別感/非日常の満足度 | 資産としては残らない |
| 住居(持ち家) | 数千万円〜億単位 | 年数十万〜数百万円(固定資産税・管理/修繕等) | 中(立地次第で高も) | 来客・住所で示せる | 生活基盤/資産形成 | 流動性・価格下落リスク |
ステータスを手軽に示すならカード、資産性も兼ねるなら時計がいいと思う。
車や住居はライフステージや収入が安定してからでも遅くない。
旅行や体験は形に残らないが、心の満足度を高めるために、たまにはいいと思う。
プレミアムカードは贅沢品の中でも効率的なので、そろそろ私も一枚それなりの格のものを保有しようかと、本記事を読んで考えた次第である。
おしまい