一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

人と同じことやってたら、ダメになる

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人と同じことをやってたら、ダメになる

これは、私のこれまでの人生でずっと意識してきたテーマである。

自己啓発本にもよく出てくる、月並みな発想だろう。しかし、実践できる人が少ないからこそ、こうしてそこそこの人生を送れているのだと思う。

 

歩きスマホをやめて考える時間に

最近、特にそう感じるのが「歩きスマホ」である。

みな一様に下を向き、画面を注視。ニュース、SNSYouTube。暇つぶしのつもりが、あれは脳を止めているだけである。

私は「あえて」スマホを見ない。昼休みランチに向かう道、エレベーターを待つ数十秒、トイレで小便中。そんな時間こそ、"考える時間"にしている。

ブログのネタを練ることもあるし、過去の会話を思い返して自己分析することもある。紙の文庫本を取り出すと、周囲の視線が微妙に変わるのが分かる。

スマホでは得られない、静かな優越感がある。

同じように、職場の飲み会も断っている。みなで和気あいあいと過ごす時間に、一人帰宅し、風呂を済ませて読書をする。そのほうが、自分にとって有意義だと思うからだ。

 

逆張り」こそが自分のスタイルだった

思い返せば、昔からそうだった。

2015年、世間で「働き方改革」が叫ばれ始めたころ、同僚たちは急に定時退社を始めた。「残業しないのがカッコいい」という空気が蔓延すらしたものだ。

だが、私はあえて逆張りした。部長や上司になんと言われようとも、夜遅くまで会社に残り、誰もいない会議室で資料を作った。バカみたいに思えるかもしれない。でも、その経験が後の転職活動でも活かされ、今のポジションに繋がっていると信じている。

当時、周囲は恋人と過ごす週末を楽しんでいた。私は一人、繁華街を徘徊し、ナンパに明け暮れていた。冷たい拒絶、無視、罵倒。それでもめげずに声をかけ続けた。あれは他人に言えない行動だったが、行動力、胆力、そして打たれ強さを育んだ。

 

学校を捨てて、市販の参考書だけで戦った日々

さらに遡って、大学受験の時も、学校に行かずに自宅で市販の参考書をひたすら解いた。身支度をして学校に行くのが面倒だったからだ。

結果、模試ではE判定からスタートしながらも、第一志望に合格した。学校を信じなかったからこそ、最後まで自分を信じられたのだ。ちなみに、予備校にも一切行かなかった。予備校教師が書いた市販の参考書で十分だ。

 

能力は普通でも、年収は上位2〜3%になった

私は特別な才能があるわけではない。IQが高いわけでもなければ、営業が飛び抜けて得意なわけでもない。それでも今、日本人の年収上位2〜3%には入っている。

それは結局、「人と同じことをやらない」姿勢を徹底してきたからだと思う。あえて逆を張る。世の中が「こうすべき」と言っていることをとにかく疑ってみる。その一点だけは、貫いてきた。

 

小室圭の「定時退社伝説」に学ぶ

少し話が逸れるが、このテーマで思い出したのが、小室圭氏の新卒銀行員時代のエピソードだ。彼は“絶対に定時で帰る男”として有名だったという。繁忙期でも、同僚がバタバタと働いていても、彼は一人、颯爽と帰る。理由は「英語のレッスンがあるから」。

上司が「君がやらない分、誰かがやるんだよ」と説教しても、「そうなんですか、お疲れさまです!」とニコニコ帰宅。周囲は呆気にとられたそうだ。

今や彼はアメリカで弁護士として活躍している。自分の時間を、自分のために使う。その姿勢が結果として、人生を切り開いたのだろう。

 

終わりに:少数派に踏み出す覚悟

「人と違うことをする」のは、少しだけ勇気がいる。最初は他人の目が気になるし、足を引っ張ってくるやつも現れるだろう。

多数派の快適さを捨て、あえて少数派に身を置けるか。その差が、5年後、10年後の人生を大きく分けるのだと思う。

だから今日も、私はスマホを見ずに考える。誰とも飲まずに、家で一人本を読む。小さな逆張りを、積み重ねていこうと思う。

 

おしまい